腰痛

腰痛改善,解消ストレッチ「福辻式」DVDのバナー
腰痛チェック

つらい腰痛でお悩みの方へ。体操,ストレッチのDVDで腰痛を改善、解消しましょう!椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症も適応です。

悪い姿勢が直りにくい原因 筋膜とは?

悪い姿勢を続けていると身体のあちこちでコリが生じてきます。コリの原因が悪い姿勢であることは良くわかっていることですが、その悪い姿勢を意識して直そうと思っても、なかなか直せないのは筋膜の影響であると言われています。
筋膜とは一体、どのようなものでしょうか。
筋膜とは、身体の筋肉や内臓、骨などを何層にもなって覆っている薄い膜のことで、筋膜は姿勢を維持するために働いており、第2の骨格とも呼ばれています。
その筋膜には、皮膚の表皮の下で全身を覆う浅筋膜、深筋膜や筋肉を外から覆う筋外膜、筋肉の中で筋肉線維をまとめている筋周膜および筋内膜があります。

筋膜は2種類の性質の異なるたんぱく質の繊維がメッシュ状になってできており、たんぱく質の一つコラーゲンは伸縮性がなく、もう一つのたんぱく質エラスチンは2.5倍にも伸びる性質を有しています。
日頃から良く動く筋肉はこのエラスチンが伸縮していますが、動いていない筋肉のエラスチンは伸縮性がないコラーゲンがエラスチンにまとわり付くことで伸縮性が失なわれています。
この筋膜は、筋膜同士が繋がっているので、1箇所、伸縮性がなくなるとその影響は全身に広がります。
このことが、姿勢を矯正することを難しくしています。
筋膜が固まった状態で、姿勢を正しても、元の固まった姿勢に戻りやすく、また、そこの1箇所だけの影響に留まらないことも正しい姿勢を簡単に維持できない理由となります

この固まった筋肉をほぐすには運動によって解消できますが、姿勢が悪いままの運動を行っても効果が上がりません。
そして、ややこしいことに筋肉が凝っている箇所とコリを感じる場所は異なっているので、筋肉をほぐすには凝っていると感じる箇所とは違う箇所をほぐすことが必要になります。
そこで、全身の筋膜が伸ばす運動、体操を行わねばなりません。
凝っていると思われる箇所の運動を行うだけでは思うような効果が上がらないのです。

痛みの軽減や凝った箇所をほぐしてくれる施設いろいろ

腰痛、首・肩のこりなどをほぐしてくれる治療院、施設には整体、カイロプラクティック、鍼、灸、指圧、マッサージ、整骨、ストレッチ、ヨガ、フィットネスなど専門的な治療を受けられるところから、リラックスを兼ねて運動を行う施設までたくさんあります。
どこをどう利用したら良いのか悩むこともあるかと思われます。
それぞれの特徴を理解して症状にあわせて効果的に利用すると良いでしょう。

痛みが少なく、腰痛や首・肩のコリ、痛み解消・予防やストレス発散にはフィットネスやヨガ、各種のストレッチ体操などの運動が効果的です。
痛みがあるので本格的な治療で早く効果の現れる施術を期待する場合には、直接的に痛みを解消するものと、じっくりと筋肉の疲労回復を主に行って痛みをとるものに別れます。直接的な痛みを解消するのに効果的なものには、鍼・灸・指圧があります。
一方、筋肉疲労回復がメインとなるのはマッサージがあります。
整体はいろいろな施術方法があるので、その中間になります。
いずれも、腰痛や首・肩のコリからくる痛みを軽減します。
尚、効果が有る・無いは施術者との施術を受ける者との相性がかなり大きく影響します。

主な特徴は以下の通りです。
・整体・カイロプラクティック:
骨格のゆがみを整えるのが、整体・カイロプラクティックですが、決まった方法はないので、どんな施術方法でも整体師として整体を謳うことができるため、施術者の技術によって、また相性によって効果が大きく異なることがあります。

・マッサージ:
筋肉疲労を取るのに効果的です。筋肉をもみほぐし、血行を促進させるので効き目が良く現れます。スポーツなど急激な運動から来る腰痛、首・肩、その他全身の痛みに効果的です。
整体と違って、あん摩マッサージ指圧師という国家資格があり、その資格を持った人による施術なので一定の水準の施術を受けることができます。

・鍼、灸、指圧:
ツボ(経穴)を刺激して痛みなどの症状の改善を図ります。
特に腰痛などの痛みに対する鍼の効果は非常に高いものがあります。
鍼灸と指圧は、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持った人が行うので安心して施術を受けることができます。

・整骨(骨つぎ) 
脱臼、捻挫、骨折などの怪我を治すときに適切な治療を受けることができます。
整骨はコリとは直接の関係はありませんが、柔道整復師の国家資格を持った施術者によって整体が行われているケースがあり、コリの解消が期待できることもあります。

・ストレッチ・ヨガ
深く呼吸しながら筋肉をゆっくり伸ばすことで、血流が促進され腰痛や肩・首のコリ解消に効果があります。身体が硬い人が行うほど効果は高いので硬いからと言って敬遠しないで行って見るとよいでしょう。

・フィットネス
運動することで血流がアップするので、コリをほぐすのに有効ですが、継続することが必要です。

尚、整形外科病院で、腰痛、五十肩などと診断されれば、鍼灸治療に健康保険が使えることがあります。
その他、マッサージや整骨の健康保険が使えるケースがあります。相談して見ると良いでしょう。

病気かも知れない腰痛や肩こりとは

多くの人が経験する腰痛や、肩こりは違和感を感じながらも、あまり痛みや痺れが強くないと、いつもの腰痛、肩こりと考えて放置してしまいがちですが、中には思わぬ病気に発展してしまったり、その病気が放置することで悪化することがあります。

そうならないようにするには、放置しておくと良くない病気が隠れている腰痛や肩こりのサインを知っておくことが必要となります。
単なる腰痛、肩こりはマッサージ、指圧、ストレッチ体操・運動で痛みを軽減させることができます。
しかし、中には専門医の診療を受けなければならない病気が隠れていることがあります。
内臓、脊椎、神経、関節などから来る腰痛、肩こりがあります。そこで、注意を要する腰痛・肩こりのサインには、以下のようなものがあります。
・いつも痛む箇所が同じである。
・腕、腰、首がスムーズに動かない。
・痺れ、麻痺がある。特に腕、足にある場合。
・特定の動作や姿勢をするときに痛みが出る。
これらの症状が出たら、早めに専門医を訪問するようにしましょう。

いつもの腰痛、肩こりと思っていると、胸郭出口症候群、急性腰痛(ぎっくり腰)、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、肩関節周囲炎(五十肩)などの関節や脊椎などの病気からの痛みであることがあります。
また、狭心症や子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣膿腫、腎結石、胆石、自然気胸、大動脈瘤、膵炎、尿路結石といった内臓の病気である場合があります。

これらの病気の中には、放置できない痛みが出るものをありますが、そうではないこともあるのでつい放置しがちになり注意が必要です。
少なくとも3週間痛みが継続するようなら専門医での診察を受けることが大切です。
これらの病気の中には、放置することで耐えられない強い痛みが出るようになることがあります。

腰椎すべり症の症状と手術に至るケース

腰椎すべり症は、椎体にかかる垂直荷重を分散させるために前方に湾曲している椎体が必要以上に前にすべり出している状態を言います。椎体の前方湾曲自体は、決して特別なものではないのですが、腰痛や下肢のしびれが出現している場合は、腰痛としての治療が必要となります。

また腰椎すべり症は腰痛症のなかでも、発症原因が色々あることから、治療を進めるにあたって椎体の前方湾曲の原因を精査して、症状に合った治療方法を検討しなければなりません。

まずすべり症によって腰痛が出ている場合、最初に疑われるのは、分離症由来のすべり症かどうかということです。すべり症の原因となる分離症とは、椎弓の疲労骨折や関節突起の分離です。分離由来の腰椎すべり症は、分離している部位の安定性をあげなければなりません。年齢によっては椎弓の癒合などは難しくなりますが、安定性を高めることは年齢を問わず可能ですから、筋力強化や装具治療などを進めていくことになります。

分離すべり症以外では、椎体自体の変性が原因で前方すべりが強まっていることが考えられます。そして椎体の変性や形成不全によってすべりが出ている場合は、神経への圧迫が起きている可能性がありますので、MRI検査での確認が必要となります。神経を圧迫している場合は、腰痛だけでなく下肢のしびれが自覚症状としてあらわれているはずですので、医師に伝えるようにしてください。

腰椎すべり症で手術が必要と判断されるのは、椎体の形成不全が酷く、椎体下垂症に至る可能性が高い場合、分離型のすべりでも、すべりの度合いが強い場合、脊柱管狭窄症に発展していて、直腸暴行障害が強く出て日常生活に支障をきたしている場合などです。

腰や下肢に異常を感じたら、早めに専門医にみせて、初期段階で治療を進めていくことが手術を回避する手だてとなります。たかが腰痛と軽く考えないことが手術を避けるための心構えと言えます。

腰痛改善におすすめのエクササイズ「水泳」と「ウォーキング」

腰痛を改善するには筋力をつけることが重要なのは、理解している方が多いと思います。しかしストレッチなどの自宅での軽いエクササイズは、多くの方にとって退屈なものではないでしょうか。どうせやるなら、気分転換にもなり、続けるのが楽しくなるエクササイズだと嬉しいですよね。そこでおすすめしたいのが、水泳とウォーキングです。

水泳の良いところは背骨や腰にかかる重力が軽減でき、しかも筋力を効果的につけていくことが出来る点にあります。もし温水プールのあるスイミングスクールやクラブがあるなら、利用してみることをおすすめします。腰痛改善を目的とした場合、泳がないで歩くだけでも筋力を強化できます。体重が重い方や高齢の方でも水中歩行なら膝や腰に負担がかかりません。泳ぐのが苦手という人、また全く泳げないという人でも、水中歩行なら続けることができるでしょう。

泳げる方は背泳かクロールで泳いでも良いのですが、平泳ぎは腰に負担がかかりますので、腰痛改善には向きませんので、平泳ぎは避けてください。

そしてもっと手軽なエクササイズがウォーキングです。ウォーキングを行うと、下半身の筋肉の収縮によって血液の循環が改善されます。また心肺機能の活性化にもなりますので、筋肉疲労の改善や筋肉の緊張のほぐれなどが自然に促されます。

またウォーキングは、インナーマッスルを自然と鍛えてくれるので、腰や背骨の安定性もアップし、腰痛になりにくくなります。そして歩くことは良い気分転換になりす。悩みごとがあっても歩いているだけで気持が整理されて、より良い解決方法に気付いたりすることもあります。ウォーキングは心の腰痛にも効果があるということです。

ウォーキングや水泳は、たまにやるというのではなく、定期的に長く続けることが大事です。無理のないペースで十分ですから、負担にならない運動量ではじめてみてください。


腰痛の原因と腎臓の下垂

腰痛の原因というと、姿勢の悪さや筋肉疲労の蓄積などを思い浮かべる方が多いでしょうが、他にもストレスが原因となる腰痛もありますので、なぜ自分が腰痛になったのかよく分からないという人もいることでしょう。

原因が何であれ腰痛を軽視してはいけませんが、原因不明の腰痛は特に注意する必要があります。特に女性は、子宮や卵巣の婦人疾患が原因で腰痛を起こしていることがありますので、大元の原因となっている疾患を婦人科で診てもらわなければなりません。また男女問わず注意したいのが、腎臓が原因となっている腰痛です。大腰筋は色々な臓器と繋がっているのですが、特に腎臓は腰の近くにあることから、何かと影響を受けやすい関係にあります。

腎臓が腰痛の原因となるのは、腎臓の機能低下、もしくは下垂による圧迫です。腎臓は11番目の胸椎から第3腰椎のあたり、大腰筋の真上に位置しています。腎臓の下垂は大腰筋の異常収縮によって起こることが多いのですが、この下垂が腰への負担を大きくして腰や足の付け根あたりに痛みが起こることがあります。

もともと腎臓は、脂肪被膜、腎筋膜、血管などによって、その位置が保持されているのですが、しっかり固定されているわけではありませんので、ダイエットなどの影響で脂肪組織が減少するぐらいでも下垂してしまうのです。人によっては転倒した衝撃でも腎臓は下がってしまうので、こうしたことから、知らない間に腰痛を引き起こしているケースもあるということです。

腎臓はご存知の通り左右2つありますが、はじめから左腎より右腎のほうがやや下がっています。それでも下垂によって大腰筋を圧迫するのは左腎の場合もあります。冷えから来る腰痛は、どちらかと言えば左腎のほうが下垂しているケースのほうが多いようです。

何れにしても、腎臓が下垂しているということは体にとっては良いことではありません。食事などの栄養バランスが崩れている場合は、その点の見直しが必要です。また血行が悪くなることも腎臓の下垂の原因につながりますので、体を冷やさないように留意すべきであることは言うまでもありません。

ぎっくり腰の原因と予防対策の方法

慢性的な腰痛に悩まされていない方でもなる可能性があるのがぎっくり腰です。アメリカでは「魔女の一撃」などとも言われているぎっくり腰は、腰痛に縁がないという方でも、突然見舞われるものですから、はじめての腰に異常にショックを受けるかも知れません。

ぎっくり腰は「急性腰痛症」の通称ですが、症状は個人差があります。よく言われるように、重い物を無理な姿勢で持ち上げた拍子に激痛が走り動けなくなるということもありますが、椅子から立ち上がろうとしたら、腰に力が入らず立てなくなり、無理に立とうとすると強い痛みで身動きがとれなくなるというケースもあります。

何れにしても、前兆らしい症状を自覚しないでぎっくり腰になるものですから、どうやって予防すると良いのか困ってしまいますが、ぎっくり腰になるということは、それ以前に腰への負担がかなりかかっていたことは間違いありません。腰が筋肉疲労を起こしているのに、回復できないままでいたとか、ずっとデスクワークが続いて無理をしていたなど、思いあたることがかならずあるはずです。つまりぎっくり腰は、突然起こる腰痛ではありますが、その原因はずっと潜んでいるということです。

腰に疲労がたまってもいないのに、重い物を持ち上げただけで、急に腰痛で立てなくなるということはあるかも知れませんが、非常に稀なケースです。ということは、腰の疲労をためないように心がけることで、ぎっくり腰を予防することは出来ると言えるでしょう。

腰にかかる負荷は筋肉でガードしている

なお、ここで言う腰の疲労とは「筋肉の疲労」のことです。腰痛は背骨や腰椎が痛んでいるのではと思っている方もいるかも知れませんが、骨の周りを走っている神経が損傷をうけなければ、骨自体のダメージによる痛みはおきません。腰痛の発端は筋肉疲労です。腰にかかる負荷を筋肉が受けることで腰椎は守られているわけですが、筋肉が負荷を受け止められなくなってしまうと、腰椎に負担がかかることになります。

筋肉は腰にとって大事な砦として機能しているわけですから、表層筋の下に深層筋があうように、縦の構造で支えているだけでなく、腰で耐え切れなくなれば今度はお尻の筋肉がカバーするといったかたちで、横の連携でも支えあっています。

また筋肉は強靭であれば良いわけではなく、柔軟でなければなりません。体を冷やしてしまうと血流も悪くなり、筋肉もこわばり伸縮性が失われてしまいます。この状態の筋肉に急激な負荷がかかると、緊張した筋肉が急に縮まって炎症をおこすわけですが、こうして発症するぎっくり腰もあるのです。

ストレッチなどの軽い運動で深層筋を鍛える

こうして見ていくと、ぎっくり腰予防に筋肉の役割が大事だということが分かります。筋肉を強くするにはトレーンングが必要ですが、ぎっくり腰予防に強化すると良いのはまず深層筋(インナーマッスル)です。深層筋を強化するのに、ハードなトレーニングは不要です。ストレッチやウォーキングといった軽い運動がぎっくり腰対策のひとつとなるのです。

もうひとつ、実施しやすいぎっくり腰の予防対策は、しっかりお湯に浸かって入浴することです。残念ながら、シャワー入浴だけでは体の芯まで温まりません。体が温まらないと、疲労がなかなか抜けませんので、知らない間にぎっくり腰になりやすい体になっているということがあります。体をしっかり温めることは、筋肉の緊張を取り除く上でも、血液の循環を良好にする上でも大事なこと。普段、シャワーだけで済ませる機会が多い方は、お湯にしっかり浸かる日を増やすように、習慣を少し変えてみることからはじめてみてください。

腰椎椎間板ヘルニアの症状改善

腰椎椎間板ヘルニアは腰痛のなかでもポピュラーな症状です。腰椎椎間板ヘルニアだと診断されて不安に思うのは、飛び出してしまった髄核は、そのまま戻らなくなり、手術しない限りこの痛みと一生付き合わないといけないのではということです。

いっぽうで腰痛は手術をしないでも、保存療法で軽快するとも言われるわけですが、椎間板ヘルニアのように部位が変性してしまうようなものでは、辛抱強く保存療法を行なっても、根本的な治療にはならないのではないかと思う方がほとんどでしょう。

でも腰痛のような疾患でも人間の自然治癒力によって変性した部位がもとに戻るとしたらどうでしょうか。

早期発見と早期治療こそ症状改善のカギ

じつは、腰椎椎間板ヘルニアのようなケースでも、飛び出した髄核がもとに戻るケースがあります。この事実は椎間板ヘルニアに悩んでいる方にとって、希望の持てる朗報と言えるものではないでしょうか。ただし、発症してから適切な処置を怠って放置してしまうと、軽快に向かうものもそうならなくなる可能性が高まりますし、すでに排泄障害があるなど、極度に腰痛症が悪化しているようなケースでは、手術を選択せざるを得なくなる場合もあります。

早期発見・早期治療は腰痛に限らず大事なことですが、手術だけは避けたいと考えるのなら、整形外科で早く診断を受けることが肝要です。

腰痛の改善と自然治癒力

腰椎椎間板ヘルニアが、保存療法だけで軽快に向かい、飛び出した髄核がそれなりに安定し神経を圧迫するようなことがなくなる理由は、詳しくは解明されていることではないようです。ただし病院で診断される腰痛の半分以上は、手術を前提に考えなければならないような悪いものではなく、6割程度が3ヶ月で通院の必要がなくなる程度まで改善されるという報告もあります。その例に含まれるためには、やはり早期診断が欠かせないのです。

保存療法で良性の椎間板ヘルニアが軽快する理由として考えられるのは、何らかの理由でヘルニア部分の炎症が緩和すること、また痛みに対しての防御反応が自然に育まれ、痛み対して鈍感になること、また背骨が自然に矯正されることで椎間板も安定してくるといったことです。

腰痛症の急性期においては、炎症や痛みを鎮めるために薬物療法を用いますが、急性期の強い痛みが引いたあとは、温熱療法や筋力強化などの理学療法をはじめていき、日常生活の改善なども進められます。この理学療法や日常生活の改善も、体の自然治癒力を高めていくきっかけとなるものと考えられます。

また貪食細胞と言って、外来物を飲み込んでしまう貪食機能を発揮する生体細胞がヘルニアを減少させていると考えるお医者さんもいますので、臨床経験のなかで自然治癒力の力を実感している方はいるのでしょう。

再発を防ぐには自分の腰痛の原因をしっかり認識する

こうして症状が軽快しても、腰椎椎間板ヘルニアが再発するということもあります。比較的短期間のうちに症状が軽快する場合でも、再発する方は少なくありません。そこで症状が改善されても油断をしないで、腰に余計な負担がかからないように注意しなければなりません。

症状の再発をおさえるためには、自分の腰痛症の原因をしっかり認識して、原因となるものを取り除くことが大事です。坐位の姿勢に問題がある方は姿勢の改善を、不規則な生活習慣によって腰の疲労が蓄積しやすいのなら、生活のリズムを見直すことも必要でしょう。あらためたつもりでも、すぐもとに戻ってしまうのが人間です。あきらめずに改善に努めるならば、再発のリスクはかなり軽減されるものです。

歯周病など歯の病気と腰痛の関係

広島県歯科医師会が調査したデータによると、歯や口腔の問題などで腰痛との関連があるここと以下の通り分かりました。

1)歯周病患者は腰痛が1.5倍:
歯周病を患っている人の腰痛を持っている割合は歯周病ではない人の1.5倍以上になることが分かり、歯周病患者も調査対象者の36.5%にのぼっています。

2)噛みあわせが悪い人は腰痛が1.4倍:
虫歯などで噛み合わせが悪い人で腰痛の人は焼く35%で、噛み合わせの悪くない人の1.4倍になることが分かりました。

3)あご関節に異常があると腰痛が多い:
あご関節を動かしたときに音が出る人は正常な人に対して腰痛の人は約2倍多く、痛みを感じる人では約6倍も多いことが分かりました。

このため、なかなか治らない腰痛治療には歯科疾患がないか見直すことも必要です。
尚、腰痛だけでなく肩こりにも歯科疾患は影響しています。 
 
歯を含む口腔の異常は、腰痛になる主たる原因の重い荷物を運ぶや、同じ姿勢の作業時間が長い、寒い場所での作業が多いなどと同じ程度の因果関係を持っていることがこの調査で判明しています。

腰痛予防に効果ある腹式呼吸

腹式呼吸は、胸とお腹の間にある横隔膜を動かして呼吸するので、そのことだけで自然に腹筋が強化されることになり、腰痛予防に役立ちます。
腹式呼吸は、場所を選ばず、お金もかからず手軽に行えます。
そして、腰痛予防の効果だけでなく、以下のような数々のメリットがあります。

1)ストレス解消
2)内臓強化
3)ダイエット
4)冷え性解消
などに効果があります。

腹式呼吸は、胸式呼吸よりも3倍程度酸素を多く取り込むことが可能といわれ、酸素が体に十分取り込むことで、リラックスでき、頭がすっきりします。
その他、胃腸にも良く、冷え性お改善にも繋がります。
腹筋も鍛えられるのでお腹のぜい肉もつき難くなります。
また、自律神経に作用しリラックスできてストレスの解消効果もあります。
更に横隔膜が動くことで内臓全体に刺激が行き渡り内臓が強化されます。
血流もアップし冷え性の改善が可能です。

腹式呼吸は簡単で、まず、お腹をへこませながら、息を口からゆっくり吐き出します。次に、鼻からゆっくりと息を吸い込みお腹を膨らまします。

腰痛予防 バランスの取れた食事と胃腸を丈夫にすること

身体を支える背骨は小さな骨が積み重なって、頚椎、胸椎、腰椎に加えて仙骨、尾骨を構成してできています。
骨だけでは支えが無いので、簡単に崩れてしまいます。

この骨をしっかり支えるのが靭帯や筋肉です。身体を健康的には支えるには、これらが全て健康的でなければなりません。
骨が丈夫なだけで、筋肉や靭帯が弱いと背骨をしっかり支えることができず、姿勢が悪くなり、背骨の中を通っている神経が圧迫されて腰痛の原因となってしまうことがあります。
従って、骨が丈夫でなければならないことは、もちろん大切なことですが、それと同等以上に筋肉や靭帯を健康的に丈夫にすることが必要です。
そのためには、バランスの取れた食事をして、栄養を摂取するとともに、その栄養を体内に取り込むための胃腸が健康で消化機能が良くないとせっかくの栄養も対外へ排出されてしまいます。
その上で、運動をして筋肉を鍛えることで腰痛の予防がより万全になります。
丈夫な家を作るには、しっかりした基礎となる土台が必要なことと同じです。

心因性腰痛の治療法

3ヶ月以上続く慢性的な腰痛は、心因性の腰痛である可能性が高いといわれています。
また、BS-POP問診などで、心因性腰痛の可能性が高い場合は、整形外科での治療に加えて精神科との連携が取られた治療を受けることで治る可能性があります。

心因性腰痛は、まず痛みをとるために、整形外科では薬物療法として消炎剤や鎮痛剤などが使われます。
また、筋力が低下していれば、リハビリをして筋力回復も合わせて行われます。
並行して精神科などで、心理療法やカウンセリングなどを受けて、腰痛の原因となっているストレスを取り除く治療を受けます。
更に薬物療法としてうつ病や、てんかんに効果のある薬や不安をとる薬を服用します。
心理療法としては、ストレス軽減のために認知行動療法が行われます。
認知行動療法とは、患者自身のストレスに対する対処能力をサポートを受けながら変えて強くしていく方法です。
同じことでも、人によって受け止め方が異なります。
マイナス方向に考える思考方法を変えるのが認知行動療法です。

BS-POP問診とは

厚生労働省が2008年に発表した国民生活基礎調査で国民が症状があると訴えている症状で腰痛は男性で1位、女性で2位と、患者数がもっとも多い症状の一つです。
原因不明のまま慢性化しやすく腰痛が3ヶ月以上続く慢性腰痛の人が多いのも特徴です。
この慢性腰痛には、心理的な要因が深く関与していると言われています。
腰痛が心因的な問題であるかを簡易的に診断する方法にBS-POP問診があります。
BS-POP問診があります。以下の質問に答えることで判定します。

1)時々、泣きたくなったり、泣いたりしますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも

2)わけもなくいつも惨めで、気持ちが浮かないですか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも

3)いつも緊張して、イライラしていますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも

4)ちょっとしたことがカンにさわって腹が立ちますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも

5)食欲は普通ですか?
A:いいえ
B:時々なくなる
C:普通

6)一日の中では、朝方が一番気分がいいですか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも

7)なんとなく疲れますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも

8)いつもと変わりなく仕事ができますか?
A:いいえ
B:時々やれなくなる
C:やれる

9)睡眠に満足できますか?
A:いいえ
B:時々満足できない
C:満足できる

10)痛み以外の理由で寝つきが悪いですか?
A:いいえ
B:時々寝つきが悪い
C:ほとんどいつも

以上、チェックした項目を以下の点数で計算します。
1),2),3),4),7),10)の質問項目は、Aが1点、Bが2点、Cが3点、
5),6),8),9)の質問項目は、Aが3点、Bが2点、Cが1点で計算します。

この合計が15点以上であると、その腰痛は心因性の腰痛である可能性が高くなります。
ストレスの発散をする必要があります。あるいは、専門医で診てもらうことを考えましょう。

尚、このBS-POP問診は患者がセルフチェックできる問診ですが、別途、医師が患者の様子を見て問診するBS-POP問診があります。
・患者が痛みのある患部をどう示すか
・症状や手術について繰り返し質問するか
・治療スタッフに対して、人によって態度が異なるか
などを見るようになっています。

心因性腰痛とは

腰痛の原因が「心」にあるという場合、心因性腰痛と呼ばれています。
まだ、心の問題が腰痛に関係があるという認識は一般的になっていません。
しかし、慢性腰痛を抱えている人に60%とも80%という高い率で抑うつ状態が見られると言われているのも事実です。
また、楽しい気分のときには腰痛に限らず、さまざまな痛みを一時的に忘れられますが、怒りや不安、イライラ、絶望的な気持ちになっているときは、痛みが一層強く感じられることがあることは良く経験しているところです。
原因不明の腰痛にはこのように「心」が大きく関わっていると考えられています。

3ヶ月以上、治療しても治らない腰痛は心因性腰痛を一度疑って、精神科との連携をしっかり取ることができる病院で診てもらうことも腰痛を治すには必要と考えるべきです。
整形外科では精神科的な治療アプローチの経験が少ない医師が患者を診ることが多いので、心因性腰痛は見逃されることになる可能性が高くなります。

病院としては、福島県立医科大学病院がリエゾン治療と言って、整形外科と精神科が連携して心因性腰痛の治療に大きな成果をあげています。

仰向けで横になると痛む腰痛

通常は、横になると腰への負担が減るので腰痛は起こりにくいのですが、逆に立っている時や座っているときは腰の痛みを感じないのに横になると痛みが起こる腰痛があります。
寝具を固めのものに変更しても症状は収まらないので、寝具が原因と言う腰痛ではありません。
このようなときには、以下のような対策をすることで痛みが緩和する可能性があります。

1)仰向けにならないで、横向きになる。
2)腰に毛布、バスタオルなどをあてて腰を浮かす。
3)仰向けになることきは、膝を立てるか、または膝の下に枕を入れる。

仰向けの状態で寝ても腰には体重が重くかかっています。
また、足を伸ばしていることで、腰椎から大腿骨まで伸びている大腰筋が引っ張られる状態になるため、大腰筋が緊張して腰椎を圧迫する状態になり、痛みが起きる可能性があります。
就寝中の長い時間、この状態が続くと腰への負担も大きくなります。
この姿勢を回避することで、横になったときに発生する腰痛の痛みを抑えることができる可能性があります。

妊娠による腰痛 2つの原因

妊娠すると、大きく分けて2つの原因によって腰痛が発生しやすくなります。
一つは、お腹が大きくなることで身体のバランスが崩れることによる筋肉疲労、腰椎への圧迫です。
もう一つは、ホルモンのバランスの崩れです。

後者について、少しく詳しく説明します。
妊娠することで、女性ホルモンの1つである卵巣ホルモンの「リラキシン」が妊娠後3ヶ月過ぎる頃から、産後数日まで分泌します。
このリラキシンには骨と骨をつなぐ靭帯を緩める作用があり、靭帯が緩むことで、関節の可動範囲が大きくなるので、それを防ぐために関節周りの筋肉が硬く収縮・緊張を起こします。
この結果、骨盤周囲から腰、股関節あたりにかけて痛みが生じます。

妊娠後期だけでなく、妊娠初期から、腰痛が起きるのはこの理由からです。
この理由に加え、赤ちゃんが大きくなるにつれ、物理的にも腰に負担がかるため、腰痛が悪化します。
妊娠中の腰痛を少しでも防ぐには、妊娠前に腰周辺の筋肉を鍛えておくと腰痛防止効果になります。

女性の腰痛対策~職場環境編

男性で腰痛に悩んでいる方も決して少ないのですが、腰痛を実感している方の数は、男女比でみると女性は男性の1.4倍になります。妊娠中はほとんどの女性が腰痛を実感すると言われていますし、生理痛と腰痛を同時に実感されている方も多いかと思います。こうした女性特有の事情から、腰痛に悩んでいる方の数が多くなるのは、自明のことだと言えるかも知れません。

ただし、女性特有の事情を除いたとしても、女性は事務系の仕事を任されることが多いことから長時間のデスクワークに従事している方が多いですし、小売業において店頭に立つ、いわゆる「立ち仕事」に従事している方も女性が多いことから、仕事環境が女性の腰痛の原因となっていることも多いでしょう。

また女性の社会進出が当たり前となった今でも、仕事や人間関係によって女性が受けるストレスは少なくありませんので、ストレスや不規則な生活習慣から腰痛を悪化させていることも考えられます。
ここでは、女性の職場環境からくる腰痛に対してどのように対策していくのが良いか考えてみたいと思います。

長時間のデスクワークに従事されている方

現在は共働き世帯が増加していますので、仕事環境からくる腰痛の原因を無視することは出来ません。一口に仕事と言っても色々な職種がありますので、一律に言うことは出来ませんが、パートタイマーとして働いている方も含めて考えていくと、女性が活躍している方が多い職種は、事務職と接客サービス業になるでしょう。

事務職でも特に長時間のデスクワークが多い方は、腰痛対策をしっかり講じなければなりません。また女性の建築士やインテリアコーディネーターなども、図面作成や打ち合わせ資料作成などで長時間のパソコン作業を強いられる職種ですから、腰痛対策を考える必要があります。

長時間のデスクワークに従事されている方は、まずパソコンの作業は、VDT作業の基本を見直して、姿勢・椅子・机の高さを調整し直します。これが出来た上でのことですが、次に注意していただきたいのは、30分に一度を目安に椅子から立って、ストレッチを行い体幹筋を伸ばしてあげます。職場によっては頻繁に椅子から立てない場合もあるでしょうが、自分の机のそばで軽い腰のストレッチをするぐらいであれば、周りの迷惑にはならないでしょう。
できれば、部署内であらかじめコンセンサスを得ているのがベストでしょうから、ミーティングの際にでも提案してみると良いでしょう。

それと、坐位からの腰椎屈曲と回旋は腰に負担をかける動作ですから、座ったままで、床に落ちた物を拾ったり、後ろのものを取るのはなるべくしないでください。

接客サービス業に従事されている方

接客サービス業に従事されている方も、長時間の立ち仕事となり、腰への負担が大きくなります。ただしデスクワークに比べると、ある程度自由に動くことができますので、腰痛予防策を取りやすいとも言えます。

接客業で売場に立つ方は、同じ位置にずっと立ったままではなく、こまめに店舗内を回遊するようにすることで、腰への負担を軽減できます。たとえ大きく回遊できなくても、数歩歩いてまた戻るといったことは出来ると思います。ずっとレジ周りで立っているとお客様も入店しづらいものですから、小さいお店ほど入店しやすいように動いてみると良いのではないでしょうか。
また品出しの際は、面倒でも腰を落として、中腰の姿勢をとらないことです。中腰は腰への負担を増大させます。

普通の店舗なら、こまめに動いて中腰を避けるだけでも腰痛の予防対策には十分なるでしょうが、テナント以外の路面店や食品売り場で仕事をしている方は、季節に応じてしっかりとした防寒対策が必要です。
ただ、業務中に衣類などで行える防寒対策には限界がありますので、寒い売り場で仕事をしている方は帰宅後にしっかり入浴してください。寒い環境で仕事をしている方は、筋肉が緊張し血行も悪くなりがちですから、その日のうちにリセットしなければ、疲労が溜り腰痛につながりやすいのです。

時間を惜しんでシャワーで済ませている方も多いでしょうが、バスタブにお湯をはって体を芯から温めるようにしてください。

腰痛と注射による痛み緩和

整形外科病院で行なわれる腰痛の痛みの緩和、抑制の注射にはいくつかの方法があります。以下のような方法です。

1)血管注射
痛み止め剤、ビタミン剤、にんにく成分が入ったものを打ちます。一時期、ブームになりましたが、あまり効果がないのか、今はあまり多くは行われなくなったようです。

2)関節内注射
膝や肩などの関節に打つのが関節内注射には、主にヒアルロン酸が成分です。潤滑油のような働きが得られるので一定の効果があります。

3)筋肉注射(トリガーポイント注射)
筋肉に打つので筋肉注射、またはトリガーポイント注射と呼ばれます。プラセンタなどが痛い箇所の筋肉に打たれます。

4)ブロック注射
神経のそばに、麻酔薬を打つので神経が麻痺して痛みが取れます。炎症がひどい場合は、ステロイド剤も入れられます。
ブロック注射を行うことで、人間の自然治癒力が活性化し、血流が良くなり、神経の回復が期待でき自然に痛みがなくなる根本療法も期待できます。
単なる麻酔注射であれば、麻酔が切れると注射を打つ前と同じ痛みが生じますが、ブロック注射では、徐々に痛みが軽減していくことが期待できます。

腰痛で使用する薬 注意したいジェネリック

腰痛で使用する薬には飲み薬、貼り薬、座薬とありますが、通常は、飲み薬としてボルタレン、ロキソニンなどが処方されます。
それ以外の薬も良いのですが、代表的なのはこの二つです。
しかし、この二つが、あまり効かないと思えたら、他の薬に変えると効くときがあります。
同じと思わないで効かないときは変えてみましょう。
また座薬などに変えるのも良いでしょう。

最近は、薬局でもジェネリック薬が推奨されることが多くなっています。
しかし、ジェネリック薬は主成分が同じですが、パッケージの違い、および製造工程の違いで、湿気を吸ったりして、成分が同じにも関わらず効果が変わることがあります。
良いほうに変われば問題ないですが、一般的には効果がなくなるほうに変化します。
場合によって、効果が半減するほどにもなるようです。
痛みがひどいときや、ジェネリック薬を使って効果がなかったときなどは、正規の薬に変えてもらいましょう。
国は、このようなジェネリック薬品の弊害は伝えていません。
尚、薬による治療は、痛みを抑えるだけの対症療法であって、根本療法ではありません。

レントゲン検査でわかること

腰に痛みを感じて整形外科へ行くと、必ず腰椎のレントゲン撮影が行われます。
そして、医師から、レントゲン検査では、異常がありませんでしたといわれると、一応一安心できますが、腰痛の原因は分からないので、何をどう治療していくかはレントゲン検査だけでは不十分です。

レントゲン検査では分かるのは以下のような事例の場合です。
1)圧迫骨折、腰椎すべり症、側弯症など
骨がつぶれている、骨がずれている、骨が湾曲しているのがレントゲンで見えるので分かります。
2)椎間板の厚みの減少、加齢による骨の変形
これらもレントゲン写真から確認できます。
3)腰椎分離症、骨の腫瘍
症状が進行したものである場合のみレントゲン写真から分かります。

尚、これらのレントゲン検査で判明した症状は、手術が伴ったりして、いずれも治療が難しい、元には戻らないことが多いので、レントゲンで異常がないほうが良いに越したことはありません。しかし、腰痛の原因は分からないので、効果的な治療ができないので腰痛の治療としては何の効果もありません。
そこで、MRI検査が必要になりますが、個人病院では設備がなく、大きな病院でMRI検査を受けるにしても費用と時間がかかる問題があります。

腰痛の手術とその種類について

腰痛とは、腹筋・背筋・椎骨で構成される腰に、過度な負荷がかかることで起こる、その初期においては筋肉疲労とも言えますが、負荷がかかり続けることで、最終的に神経を圧迫するようになると、その症状によって椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎分離症やすベリ症といった様々な腰痛症を引き起こすことになります。

腰痛症の治療は、一般的に保存療法が行われますので、診断後即手術に至るということはありませんし、急性期であれば、まず痛みをおさえることが最優先されます。

ただし保存療法を続けても、神経への圧迫が改善されず、耐え難い痛みやしびれによって日常生活を正常に送ることができない場合や、排泄障害を起こしている場合は、手術を選択せざるを得なくなります。

腰痛の手術とは

ところで腰椎は脊椎の一部を担う大事な部位ですが、この脊椎は上から順に言うと、頭を支えている7つ(稀に8つ)の椎骨から成る頚椎、その下が12個の椎骨から成る胸椎、そして5つの椎骨から成る腰椎が来て、その下には腰椎と同じ5椎からできている仙椎、そしていちばん下に3~6つの椎骨で構成されている尾椎から出来ており、それぞれの椎骨はクッションの役割を果たしている椎間板によって繋がっています。
そして脊椎の脊髄腔の中を走っているのが脊髄と呼ばれる神経幹です。人間の運度を司る非常に大事な神経です。この神経を保護することが脊椎の重要な役割であり、腰椎もそのひとつということです。

腰痛は様々な要因によって、この神経幹を圧迫しているわけですから、腰痛は決して甘く見てはいけないという意味が分かるのではないでしょうか。そして、この神経への圧迫を外科的に取り除くしかないと判断された場合に行われるのが腰痛の手術ということです。

腰痛の手術は除圧術と固定術に分けられる

腰痛にはご存知の通り色々な種類がありますので、実際に手術を行う場合のアプローチは個々に異なりますが、手術の種類は、ある程度大まかに区分けでき、たとえば頚椎症の手術などとも同じ名称で区分されています。

そのひとつが除圧術というもので、これは圧迫を受けている脊髄、神経根、馬尾神経への圧力を取り除くことを目的とした手術です。腰痛の手術のなかでは除圧術がもっとも多く、方法としては、神経を圧迫している骨や軟骨を取り除くものや、椎弓を広範囲に切除する方法、また圧迫箇所が限定的な場合は広範囲な除去は行わず、部位ごとに空洞を作って圧迫を取り除くなどの方法もとられます。

もうひとつが固定術というものです。固定術は除圧だけでは再発の恐れがある場合に選択される手術ですが、骨が分離したままや(腰椎分離症の場合など)、骨が取り除かれたことによって不安定になっている箇所に、骨を移植しスクリューやプレートでつないで固定するといった方法がとられます。

固定術は移植した骨が癒合するまでに時間がかかりますので、術後の安静期が長く、リハビリにも時間がかかります。

また腰痛の手術では少ないですが、外傷によって脊椎に損傷を負った場合は、脊椎を再建する矯正術もあります。矯正術は矯正した部位を固定しなければなりませんので、固定術と組み合わせて行われるのが一般的です。

仕事へ早く復帰できる内視鏡術

腰痛の手術は除圧術でも固定術でも、体への負担が大きく、また仕事やスポーツに復帰できるまでの期間が長くかかるという面がどうしてもあります。

そうした腰痛手術の短所をカバーする手術として、最近増えているのが内視鏡術です。内視鏡を使用した腰痛の手術が適用できる症状はそれなりに限定されるのですが、患者への負担が少なく、椎間板ヘルニアの内視鏡術では、術後の翌日から事務作業に復帰出来るケースもあります。内視鏡術で行えるのは骨や軟骨を取り除いたり、椎間板をレーザー照射するといった除圧術に限られますが、速やかに痛みの軽減され、仕事を長期に休む必要もありません。内視鏡術は自由診療となるので、費用は高いのですが、諸々のメリットが大きいことから、手術を希望する方も今後増えていくのではないでしょうか。

慢性の腰痛を治すには

数年続くような慢性の腰痛は、治らないからと言って病院をあちこち変えても、なかなか治らないことが多いのが一般的です。
要するに医者に依存するという他力本願では治らないと言うことです。
特に、40歳未満の中高年以下では、骨の変形なども少なく、レントゲン、MRI検査で異常がないようなときは姿勢が悪い、肥満、腹筋、背筋の筋力低下などの日常生活に原因があり、そこを直していかないと腰痛はいつまでも治らないことになります。

中年以降の高齢者でも、老化による脊椎の変形から生じる痛みも比率的には増加してきますが、それでも、日常生活を改善しないと治らない腰痛が多いのが現実です。

腰痛の80%は原因が不明と言われています。
慢性の腰痛で原因がはっきりわからない腰痛は、病院にいくら通っても効果的な治療法はないので、日常生活を見直して、できるだけ、姿勢を正しくし、運動を行って筋力をアップし、またストレスも腰痛の原因であるのでストレスの発散を怠らないなど総合的な対策を自ら主体的に意識して行うことが必要です。

TMS理論について

TMSとは、緊張性筋炎症候群(Tension Myositis Syndrome)のことで、ニューヨーク医科大学で臨床リハビリテーションの教授をしているジョン・サーノ博士によって発表された「心」が緊張することで筋肉や神経などに影響を与えて痛むという理論のことです。

従来の腰痛の治療法を試みても治らない患者が非常に多いことは、脊椎や筋肉の異常などが原因とする従来からの常識とされている原因は科学的根拠がないと指摘しています。
そして、真の痛みの原因は、身体的な障害ではなく、心理状態から起きているとしています。
TMSでは、慢性的なストレスによる自律神経が血行悪化を招き、その結果、酸素欠乏を起こすからであり、その根本的原因は、抑圧された無意識下での怒り、不安などの感情であるとしている理論です。
この理論は、リラックスして親しい友人と楽しい会話をしていると、腰の痛みを感じなくて、ストレスを感じるような会話をしていると腰に痛みを感じることが多いことからも実感できます。

無意識下で抑圧された怒り、不安の感情が意識できるようになると、その怒り、不快な感情の意識をそらせるために体に痛みを起こさせるとTMS理論は言います。
この理論で実際に、アメリカでは多くの人が痛みから解消されたという実績があります。原因が明らかな腰痛は別にして、原因が分からない腰痛にはこのTMS理論はトライする可能性を秘めています。

原因不明の腰痛の起こる要因

原因不明と言っても、全く原因が不明と言うわけではなく、いろいろな要因が分かっています。

1)加齢による骨の変形、筋力の低下
背骨を構成する椎骨には椎骨と椎骨の間に椎間板があり、水分を多く含み、柔らかくクッションの役目を果たしていますが、老化によって薄く、弾力性がなくなってきます。
また、骨棘と言うとげのような突起でてきて、神経を圧迫し、また、背骨全体も変形してきて腰の痛みを感じやすくなります。
その他、筋力と骨密度の低下によって、上半身の重みを支えられず、腰の痛みを招きます。

2)ストレス・疲労による自律神経の乱れ
ストレスや疲労が蓄積すると、自律神経が乱れます。自律神経の乱れは、身体にさまざまな悪影響を与えますが、腰痛もその一つです。
事実として、ストレスを抱えた人には腰痛が多いと言うデータがあります。
自律神経の乱れは筋肉の緊張や血液の流れが悪くなって、筋肉の緊張は血管や神経を圧迫しやすくなります。血管が圧迫されると血液の循環が悪くなり、疲労物質も溜まりやすくなって痛みが発生します。
この原因による痛みは、痛みが起こる時間帯や部位が変わるのが特徴で、この痛みは、レントゲン、MRIなどの検査を行っても異常が見つからないことがほとんどです。

3) 喫煙習慣
喫煙すると、たばこに含まれるニコチンが、血管を収縮させるので、血行が悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなり腰痛が発生します。

4)柔らかすぎる椅子・寝具の使用
柔らかすぎると、かえって腰への荷重が強くかかる姿勢になってしまいます。
 
5)姿勢の悪い生活
中腰や長時間デスクワーク、及びいつも同じ側で荷物を持つなどすると知らず知らずのうちに腰椎が歪み、腰に痛みを生じます。

原因不明が多い腰痛

腰痛治療が難しく、完治まで長引くのは原因不明の腰痛が多いので、ピンポイントの治療ができないことに原因があります。
腰痛の中でその8割は原因が特定できていないと言われています。

腰痛は、腰の周辺の腰椎や椎間板、じん帯、筋肉、神経が圧迫されたり、炎症が起きたりすることで痛みが起きます。
腰の周辺の筋肉が弱っていたり、疲労などが起きていて、骨以外の原因によるものが多くをしめしています。
しかし、腰痛では骨そのものに障害がはっきりと見られる例は少なく、また高齢者には骨の異常がレントゲン検査で分かっても必ずしも痛みが出る訳ではなく原因がはっきり分からないことが多いのです。

原因のはっきりしないが痛みがあるときの腰痛は「非特異的腰痛」と言い、原因がはっきり分かっている「特異的腰痛」と区別されています。
非特異的腰痛では、痛みがあるにも関わらずレントゲン、MRI、骨密度検査を行っても異常が見られません。
この場合、ぎっくり腰など痛みがひどくない限り、安静にする必要はありません。
痛みがひどくならない限り、適度な運動をむしろ積極的に行うほうが症状を軽くすることができます。

年代によって変わる腰痛の原因

腰痛が高齢者に多いのは、骨の変形が進むことと、筋力が衰えることなどが主な原因で起こります。
そのため腰痛は中高年者に多いイメージがありますが、最近は、若者の運動不足、運度離れが増加してきているので、若者にも腰痛が増加しています。
このため腰痛は、決して中高年者特有の病気ではなくなってきています。

また、若者に多い腰痛の特徴には、スポーツをたくさんやり過ぎることによる筋肉、骨の障害(骨折、脱臼、捻挫など)によっても起こります。これが若者の腰痛の特徴です。

筋肉が弱ったまま、年を重ねていくと変形性腰椎症や椎間板変性症、脊椎(せきつい)すべり症などが、より起こりやすくなり、加齢によって骨の変形が進行し、脊柱管狭窄症が起こりやすくなります。
また、骨密度が低下し、骨がもろくなる骨粗鬆症になると、骨折を起こしやすくなり、それによって神経が圧迫されると腰痛が起こります。
筋力と骨密度を高める努力を若いうちに地道に行っておくことは、高齢になってからの腰痛の予防に効果的となります。

腰が痛む原因をタイプ別に分類

腰痛の原因には実にさまざまです。「腰が痛む」背景にはいろいろな原因が存在します。どのような原因かによって治療方法も全く異なります。腰痛の治療や再発予防に、どのような原因に大きく分類することができるのかを知っておくことは有用です。
ただし、正確な原因の判断は自己判断ではなく医師による診断が必要です。

1)病気が原因ではない腰痛
腰痛でもっとも多いのがこのケースでレントゲン、MRI検査などを行っても異常がみつからないケースです。
原因が明確でないだけに、治療、予防が難しいですが、痛みが軽い場合はストレッチ運動などして筋肉をほぐし、腹筋、背筋を鍛えるとともに、日常生活で姿勢が悪くならないように気をつけます。

2)病気が原因の腰痛(骨、神経に異常)
骨の変形などで神経が圧迫されて起こる腰痛です。
原因となっている骨の変形や神経を圧迫している原因を外科治療などによって取り除くことが必要です。

3)病気が原因の腰痛(内臓や骨の腫瘍など)
大動脈瘤、腎臓、膵臓、帯状疱疹など多様な内臓、ウイルスなどの病気によって起こる腰痛です。
予防、治療には原因の内臓の病気を治すことが必要です。

4)ストレスが原因で起こる腰痛
ストレスが生じると自律神経が異常を起こし筋肉の緊張、血行不良を招きます。これが原因で腰痛を起こします。予防にはストレス解消が必要です。

日常の動作別に腰の痛みを感じるときの対策

日常動作によって、腰への負担は大きく違ってきます。
同じ動作を繰り返していると同じ箇所への負担が継続するので、そのような場合は腰の痛みを感じるときが多い動作に対して、より大きな注意を払い避けることで腰痛の予防に役立ちます。

1) 前かがみの姿勢になると腰が痛む
原因は、前かがみの姿勢は考えている以上に腰に大きな荷重がかかっているからです。
その理由はテコの原理で状態が腰から離れれば、離れるほど状態の重みは腰に何倍にもなって荷重がかかります。
日常生活では、炊事、洗濯、掃除など腰をかがめる動作がつき物です。
極力、前かがみになることを避けることは当然ですが、避けざるを得ないこともあるので、長時間、同じ姿勢を続けた後はストレッチをして筋肉の疲労を取り、筋肉を休めましょう。そして背筋を鍛える運動を行います。

2)座り続けていると腰が痛む
原因は、腰に負担をかけない座りかたが難しいことに加え、長時間同じ姿勢をとり続けると血流が悪化し、筋肉が緊張することで、神経を圧迫しやすくなり腰痛が起こります。
予防には、座るときに姿勢を意識して、悪い姿勢になっていないか気をつけます。
座っていると足の疲れがない分、上半身の姿勢が悪くなりやすい姿勢をしがちです。
長時間、同じ姿勢を続けたら、ストレッチ運動を定期的に行って筋肉の緊張をほぐします。

3)上体を伸ばす姿勢になると腰が痛む
腰を後ろにそらしながら上体を伸ばすと痛む腰痛は、伸展障害型腰痛と呼ばれています。
背伸びをしたり、物を持ち上げるときにも背骨が伸びます。
背伸びする動作は腰に負担をかけます。重いものを持ち上げるときは、腰を落として、できるだけ直立姿勢で持ち上げる、また高いものを取るときは背伸びをしなくても良いようにして取るなど気をつけるようにして予防します。

姿勢によって変わる腰への荷重

腰にかかる荷重は直立して正しい姿勢を保っても、その人のほぼ全体重分の荷重がかかっています。
テコの原理が働くので、単純な上半身の重さだけではなくモーメントが働き重さが倍増しすることで体重と同等の重さが腰にかかります。

腰を痛めたとき寝て、安静にしているのが一番なのは、寝ることによって腰にかかる荷重が、正しい姿勢で立っているときの約4分の1になるからです。
また、椅子の座って長時間の作業が腰に負担をかけるので良くないと言われますが、椅子に座っている場合は直立の時に対して約40%増の荷重がかかっていると実験による調査結果があります。
物理学的には、立っている姿勢と全く同じ姿勢の状態なら立っているときと同じ荷重のかかり方のはずです。
しかし、座っているときはたっているときより、少々姿勢が傾いても楽なため直立のときよりも、より姿勢が悪くなるからと推測されます。
立って20度の角度で腰を曲げているときが50%増の荷重ですから、椅子に座っているときは同じくらいの姿勢の悪さに繋がるようです。

長時間のデスクワークは、更に腰を曲げる状態で行うことになるので、更に荷重がかかります。
このため、デスクワークは重い荷物を持たないで立って仕事をしているよりも腰には大変な負担をかけていることになっている可能性があります。

腰痛発生のメカニズム

腰にかかる重さは、上半身の重さだけと一般的には思いがちですが、実はその人の体重以上の力が加わっています。
背骨が腰から首まで直立していれば、ほぼ、上半身のみの体重が腰にかかりますが、人間の身体には厚みがあり、また腰のところで背骨はS字状に湾曲していることから、腰の骨はテコの支点となって上半身の重さを支えています。
そのため支点から遠いところにかかる上半身の重さは支点からの距離の分だけ重くなります。

実際の計測では、直立しているだけで、ほぼ、その人の体重がかかることが分かっています。
直立だけでなく、腰を曲げてお辞儀をすると支えている腰から先の上半身の重みが遠く離れるので、ますます腰にかかる重さがまします。
その人の体重の2倍、3倍もかかるようになると言われています。
お辞儀をしなくても直立状態で、腕を伸ばして重い荷物を持っても同じように腰のかかる重量はその荷物単独の重さよりも倍増することになります。
これが太るだけで腰を痛めやすい、姿勢が悪いと腰を痛めやすいという理由です。
腰を屈める動作の多い人は背筋を鍛えておくと重さを腰椎と一体になって支えることが可能になり、腰痛を回避できます。

腰痛の起こる理由

腰の痛みが起こる理由は、家やビルの構造と良く似ています。
家やビルは柱、壁、梁で強度が保たれて屋根や上部の階を支えて建っています。
柱、壁などに欠陥や傷があって、傷みが生じ徐々に強度が失われていきます。
そして、上部の屋根や上の階を支えきれなくなると傾いていき、やがて倒壊します。
傷みが急激にくると、一見、何ともないように見えていても一気に倒壊することがあります。

これは、人間に例えると骨が(腰椎)柱で、筋肉(腹筋と背筋)が壁に相当して重い上半身を支えています。
骨と筋肉に障害や弱体化が生じると上半身の重みに耐えかねて痛みが出てきます。
重症になると一気に歩けなくなるほどの痛みのある症状を示すことにもなります。

そこで、筋肉を鍛えることは壁を補強することと同じ効果があり上半身をしっかり支えることができて、痛みがくることを防止することが可能です。
また、むやみに太ることを避けると腰への負担を軽くすることができます。
上半身の重みに耐えられないと腰部で脊髄の神経が圧迫されて痛み起こります。

腰痛と温泉の関係と、日々の入浴の大切さ

温泉が腰痛改善の因果関係は医学的には証明されていませんが、血行を促進して筋肉のこりをほぐしてくれる効果がある温泉は、腰痛にとって悪いものではないと考えて良いでしょうし、辛い腰痛治療のなかに温泉巡りという楽しみが加わることは喜ばしいことだと言えるのではないでしょうか。

発痛物質を取り除くには、体の芯まで温まることが大事

急性期の腰痛は基本的に冷やして炎症を落ち着かせるようにしますが、痛みが引いてストレッチなどの理学療法を取り入れるような頃になれば、温泉を楽しんでみると良いでしょう。温泉には泉質があって、それぞれに効能が違ってきますが、どの温泉でもその温熱効果によって、疲労していた筋肉のこりや張りがほぐれて、血のめぐりも良くなります。血流が良くなると、不足していた酸素や栄養素が筋肉に運ばれ、また疲労や痛みのもとになっていた発痛物質が血液によって流し減らされていきますので、もとの元気な筋肉へと回復していきます。これだけでも温泉を活用するメリットはあると言えるのではないでしょうか。


漢方でも腰痛改善に、体温を上昇させて血流を良くすることが大事だと言われているわけですが、血のめぐりが良くなるだけで、痛みが改善するというのは、なかなかイメージしにくいものです。でも腰痛などの痛みのもととなるものにはブラジキニンなどの発痛物質があり、血行が良くなると、こうした発痛物質が患部から取り除かれて、痛みを軽減してくれるわけです。

なお痛みを取り除くために重要な血流量は、体温の上昇に起因するのですが、血流に影響する体温は深部体温と言って、内蔵や脳などに近い体の内部が温まっていることで血流量が増大します。腰痛の改善には、体の芯か温まることが大事だということからも、温泉の効能を積極的に活用するべきだと言えるでしょう。

柚子湯で、自宅のお風呂の温熱効果をアップさせる

腰痛改善に体の深部体温を上昇させてくれる温泉が有効なのは分かりますが、いつも温泉に入れるわけではありませんので、自宅でも、より体の芯から温まり、温熱効果が持続するようなお風呂に入れるのが理想です。でもあらためて考える必要はなく、日本古来からある入浴方法を振り返ると、温泉のように体の芯から温まる方法が見つかります。そのひとつが、柚子湯です。じつは柚子の精油成分は体の皮脂と結びつくと体の表面に皮膜をつくり、温まった体温を保持する役目を果たしているようです。

確かに柚子湯に入ると、いつものお風呂より温まる感じがしますが、こうした効果をむかしの日本人は知らぬ間に取り入れていたのでしょう。柚子と同じ効果が同じ柑橘系のみかんでも得られるようですから、自宅のお風呂でより高い温熱効果を試してみたい方は、早速お風呂に浮かべてみてはいかがでしょうか。


体の芯まで温めて深部温度を高めることが、痛みを取り除く上で大事なことが分かりましたが、忙しい毎日を送っていると、お風呂ではなくシャワーで済ませている方が多いと思います。腰痛の治療を行なっている方、腰に疲労が蓄積していると感じている方は、バスタブにお湯をはって、しっかり入浴することをおすすめします。

冷シップと温湿布の使い分け

腰痛をはじめ、捻挫やぎっくり腰などの痛みに湿布を使うことが多いですが、冷湿布が良いのか温湿布が良いのか悩むときがあります。

使い方は、患部が腫れたりなどして炎症を起こしているような急性の痛みは冷湿布を使います。
一般的に痛みが起きてから2-3日は炎症が起きているので冷湿布が使います。
尚、症状によって炎症が起きている期間は異なるので、腫れが長引くときなどは医師に見てもらうようにしましょう。

急性期がすぎて、炎症がおさまって慢性化しても、違和感や痛みが残っているようであれば、今度は血行を良くするために温湿布を行います。
温湿布の変わりにタオルをお湯で温めて、更にラップで覆うと熱がこもり温める効果が強く、長い持間持続出来ます。

温湿布、冷湿布と言っても、そこに含まれている成分次第では、大きな違いがない場合もあります。
その場合は、単に使って気持ちが良いと感じる方を使うことで問題ありませんが、症状が好転しない場合は、早めに医師に見てもらうようにします。

腰痛の大半は原因が筋肉疲労

腰痛の大半は、腰の骨が原因ではなく、運動不足、悪い姿勢、弱い筋肉に加え、ストレス、肥満などによって起こる筋肉疲労が大半です。
この痛みからくる腰痛では、レントゲン撮影でみても原因は見つかりません。
この腰痛の対策は、日常生活を改め、腰の負担を軽くし、筋肉疲労をとることで回復します。

運動は、血流を良くして、筋肉の硬直をほぐすともに、筋肉を強化し、再発防止に効果があります。
また、腰痛の緩和には入浴などによって患部を温めると血流が良くなるので効果があります。
マッサージ、指圧、鍼灸も同様の効果があります。

この筋肉疲労が原因の腰痛は、腰に負担をかける生活を改めない限り再発するので、下肢の筋肉を強化することが大切です。
そのためには、ウォーキングが効果的です。ウォーキングによって、腹筋、背筋などの筋肉が強化されます。
また、それ以外にも、ウォーキングによって、下半身の筋肉が収縮することで、心臓から送り出された血液を心臓に戻し血流を良くすると共に、心臓や肺の機能を活発化させます。
すると、血流が良くなるという好循環が生み出されます。

腰痛に悩む人が多い理由

実に多くの人が腰痛に悩んでいます。その理由は人類が4足歩行から、2足歩行に変わったことが原因です。
なぜなら、4足歩行から、2足歩行に移行するために、骨盤と背骨の関係が4足歩行に適した形から、2足歩行になるために無理やりに直立したため、その構造上の問題から、背骨が腰と首のところでS字状に曲がらざるを得なくなったためです。
その結果、重い上半身を支えるために腰に負担がかかり、重い頭を支えるために首にも負担がかかることになってしまいました。
そのため、腰痛と肩こりが起こりやすくなったためです。
しかし、S字状の背骨の形状は、一方で、まっすぐな背骨よりは、高いところから飛び降りたときの衝撃をやわらげて、脳に強い衝撃が加わらないメリットを生んでいます。
脳に衝撃を与えない変わりに腰痛になりやすいS字状の構造を受け入れざるを得なくなったのも2足歩行のためとも言えなくもありません。
何百万年を経過しても、骨格が2足歩行に適すように進化できなかったのは、脳への衝撃をやわらげるためであったのかもしれません。

鍼灸・マッサージ、整骨院で腰痛治療を受ける場合の健康保険の扱いについて

腰痛を治療する場合、レントゲンやMRIで検査しておくことが欠かせませんので、整形外来を受診することになるでしょうが、その後の治療は、鍼灸・マッサージや整骨院を利用するという方もいるでしょう。最近では整骨院でも鍼灸・マッサージを行なっていますので、鍼灸・マッサージと整骨院が一体化したクリニックも多くなっています。

大きな整形外科にも運動療法を行う部門がありますので、リハビリのために整形外科を利用することもできるわけですが、鍼灸・マッサージのほうが自分に合っているという方もいますので、手術するほどの悪い症状でないと診断が下ると、鍼灸・マッサージなどの治療に切り替える方は少なくありません。とくにスポーツをしている方だと、日頃から通っている鍼灸・マッサージや鍼灸・マッサージを取り入れている整骨院があると思います。

これらの治療院は保険治療が効くところが多いので、病院と同じように3割負担で治療出来る点も利用者が多い理由となっています。ただし、鍼灸・マッサージや整骨院での治療がすべて保険適用になるわけではありませんので、どういったケースで保険が使えるのか、知っておく必要があるでしょう。

鍼灸院で保険適用治療を受ける場合は、医師の同意書が必要

いわゆる鍼灸院が健康保険を扱えるのは、「はり師」「きゅう師」という国家資格を持つ人が施術している場合ということが前提となります。その上で保険が適用されるのは、神経痛、リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、頚椎捻挫症候群の6つの疾患に限定されています。腰痛はこの6疾患に含まれていますので、国家資格取得者の施術が受けられる鍼灸院であれば、保険適用で腰痛の治療を受けることができるわけです。

ただしもうひとつ大事なポイントは、事前に医師に同意書・診断書を書いてもらう必要があるということです。また整形外科に通いながら、鍼灸院にも通っているという方も多いと思いますが、この場合は整形外科で保険治療を受けているでしょうから、いかなる場合も鍼灸院での治療に保険は適用されません。

なお鍼灸院での治療に保険が適用されるのは、3ヶ月間で、その後も継続して治療を受ける場合は、あらたに医師から同意を得る必要があります(この場合は口頭での同意で良い)。

鍼灸の国家資格をもつ整骨院なら、保険適用の腰痛治療が受けられる

整骨院は柔道整復師の国家資格を取得している施術師が経営している治療院です。整骨院で保険対象となるのは骨折とひび、脱臼、打撲、捻挫の5つのケガの治療です(5つのうち、打撲、捻挫は医師の同意書を得る必要はありませんが、骨折・ひび、脱臼は緊急時などの例外を除き、同意書・診断書が必要)。したがって整骨院では、腰痛治療は保険が効きません。ただし、整骨院の施術師が、はり師・きゅう師の国家資格も取得しているケースも最近は増えていますので、こうした治療院では、保険適用で腰痛の治療を受けることができます。

なおマッサージの場合は、「あん摩マッサージ師」の国家資格を取得している者による施術だけが保険適用となり、対象となる症状も関節拘縮と筋麻痺の2つだけで腰痛は保険対象外となります。

3割負担でも最初は全額負担となる療養費扱いとは

鍼灸・マッサージでは、保険を使う治療を受けた場合でも、一度全額負担し、あとから健康保険に申請して7割の払い戻しを受けることになりますが、この場合の治療費は療養費という扱いになります。腰痛治療のコルセットを購入する場合なども、一度全額支払ってから払い戻しを受けますが、療養費支給申請書という用紙をもらって、これに医師の同意書と領収書を添付して還付請求します。いつも使っている方は慣れていることでしょうが、はじめての方だと戸惑うかも知れません。

なお整骨院だけは、病院と同じで、はじめから3割負担です。国家資格を取得して鍼治療ができる整骨院なら、鍼治療を受けたとしても3割負担で
すから、腰痛で鍼治療を受ける場合は、鍼治療ができる整骨院を選択するのが、面倒がなくて良いかも知れませんね。もちろん治療が確かであることが大前提となりますが......

腰痛の原因を整理してみる

腰痛は症状の名前もいろいろありますので、原因もそれに応じて色々あるように思うも知れませんが、それほど複雑なものではありません。何といっても外的な腰への負担が腰痛の原因の根幹であり、それは、激しい運動をしているわけでもなく、普通の日常生活を送っているだけでも否応なくかかってくるものなのです。

腰はお辞儀をするだけでも体重の約3倍もの負担がかかると言われていますので、一時的にせよ、人によっては200kg前後の重さが腰にかかってくることが日に何度もあることになります。デパートの開店時に店頭でお辞儀をしながら、入店客を出迎えるというものがありますが、あのような行為だけでも、腰には相当の負担がかかっているのです。

毎日の負担の積み重ねが腰痛を引き起こしている

また毎日の出勤時に満員電車に乗る方は、周りの人に体が触れないように無理な姿勢で立ち続けて目的の駅で下車するわけですが、これも相当な負担が腰にかかっているはずです。そしてそのまま長時間のデスクワークをこなして一日を終えるという方もいるわけですから、ホワイトカラーの方でも一日のなかで腰にかかる負担はかなりのものであることが容易に想像できます。

特に立ち方にしても座り方にしても、姿勢が悪いと、腰への負荷は更に増大しますので、この先腰痛に悩まされたくなければ、日頃から良い姿勢をキープできるように注意する必要があります。

一時的な強い負荷が加わることで、腰を痛めてしまうこともありますが、現代人の場合は、毎日の負荷の積み重ねによって、腰痛を引き起こしてしまうことのほうが多いと言えるでしょう。

腰痛になるかならないかの違いは筋力の違いでもある

でも同じようなライフスタイルを送っていても、腰痛になる人・ならない人がいるのはなぜでしょう。この違いを分けるのは、まず何といっても姿勢の善し悪しが大きく関わっています。それともうひとつの決定的な違いは腹筋や臀部の筋肉が鍛えられているかどうかです。

筋肉は腰にとって住宅などの耐力壁に相当するものです。建築物の構造体の主要構造体は、骨組みである柱や梁といった垂直材・横架材ですが、人間の体には、梁のような横架材はありませんので、耐力壁に相当する筋肉が柔軟で強靭でなければ、横や斜めからの負荷に耐え切れず、それが骨や神経にいちばん近い深層筋(インナーマッスル)に負荷が及び、ここで耐え切れず悲鳴をあげるとぎっくり腰などを発症してしまうことになります。また腰椎にもその負荷がかかっていけば、神経性の腰痛へと発展していきます。

忙しい人にもおすすめできるインナーマッスルの強化法

長時間のデスクワークを主体に仕事をしている方で、日ごろ運動不足のため、筋力に自信がない方は、歩く機会を増やすことをおすすめします。腰痛予防に有効な筋力強化は、表層筋よりもインナーマッスルのほうが重要です。インナーマッスルを強化するに激しいトレーニングは必要ありません。ストレッチやバランスボールを使ったエクササイズなどもありますが、一番手軽なインナーマッスル強化法はとにかく歩くことです。

東日本大震災以降、足腰の弱さを実感して歩くことの重要性に気づき、一駅分を歩くようにしているという方も増えていますが、こうした取り組みは現代人が腰痛を遠ざけるためにも有効です。ウォーキングは、忙しい方ほど取り組みやすい筋力強化法です。

腰痛改善の筋肉強化とはインナーマッスルの強化のこと

腰痛の改善で、しばしば言及されることに筋肉の強化があります。筋肉強化は確かにあらゆる腰痛に効果のあることだと考えて間違いないのですが、腰痛改善のために強化すべき筋肉はアウターマッスルではなく、インナーマッスルのほうです。たとえば「腰痛のリハビリに腹筋を鍛える」という表現があるとしたら、腹直筋ではなくて内腹斜筋を鍛えるということです。

ただし内腹斜筋は外腹斜筋と連動した深層筋ですから、インナーマッスルに特化して鍛えたとしても結果的にアウターマッスルも鍛えているということは当然あります。ですから、アウターマッスルには、手を入れないということではなく、インナーマッスルに集中し、付随的にアウターマッスルまで鍛えられているというのは良いのです。
ただし腹直筋を鍛えるためのエクササイズは、腰を痛める危険性が高いですから注意しなければなりません。

インナーマッスルには柔軟性も必要

腰の周辺は筋肉の種類が非常に多く、細かく見ていくと約20種類もの表層筋と深層筋で構成されています。これは、それだけ腰は大事な部位だということを証明していると言えます。そのうち深層筋であるインナーマッスルは、腰椎や脊椎を支える重要な役割を果たしていて、あらゆる方向からかかる負荷をガードして腰椎や脊椎を守っているのです。

インナーマッスルに必要なのは強靭さもそうですが、柔軟性も重要な要素です。ぎっくり腰は、緊張によって目一杯硬化したインナーマッスルが、ふとした動作によって壊れてしまった結果です。あらゆる方向から加わる負荷を受け止めるインナーマッスルは、緊張と硬化を繰り返していますので、筋肉が硬化した後に柔軟性を取り戻すことが腰痛を防止するひとつのカギとなります。筋肉を強化するというのは、強靭さとともに柔軟性も育むということになるのです。

インナーマッスルを鍛えるシンプルな方法

インナーマッスルを強化するとか鍛えるというと、ちょっとハードなエクササイズをするのかと思いそうですが、インナーマッスルはアウターマッスルを鍛えるような運動(マシンやダンベルを使う等)によって強化されません。ですから、腰痛予防のリハビリ、エクササイズは、本来ハードなトレーニングとは無縁なものなのです。運動と言うよりストレッチング、バランスボールを使ったエクササイズ等が、整形のリハビリメニューでも中心になります。

一度腰痛で整形外科に通院すると、腰痛の再発防止のために、運動療法などの指導を受ける機会がありますが、こうした指導を受ける経験がなくても、インナーマッスルを鍛えることは可能です。もっともシンプルなインナーマッスルの強化法は歩くことです。つまり散歩の機会を増やすことでもインナーマッスルを鍛えることができるのです。

ちょっと大変かも知れませんが、休日の前の日なら、ひと駅ぶん歩いてみるというのも良いでしょうし、駅ではエスカレーターを使わず、階段を使うと決めて実践するのもインナーマッスルの強化に有効です。

現在取り立てて、酷い腰痛に悩まされていない方でも、長時間のデスクワークの日々を送っている方は、インナーマッスルの悲鳴に耳を傾け、簡単な運動によってコリをほぐしてあげることからはじめてみると良いでしょう。

ぎっくり腰と筋肉の関係

腰痛に悩まされたことがない方だと、腰痛は骨に原因があるのではと考えてしまいがちですが、多くの腰痛は筋肉に過負荷がかかることが、主な発症の原因と言え、なかでもぎっくり腰は、それに関連する筋肉の数がいちばん多いという特徴があります。ですから、ぎっくり腰はもちろんなのですが、それ以外の腰痛でも、筋肉に過負荷がかからないようにすることが腰痛の予防・症状改善の基本であると考えると良いでしょう
(筋肉に過負荷が及ばないようにするには、やはり「正しい姿勢」というテーマに行き着きます)。

筋肉は他の筋肉の負荷を受け止めてカバーしている

ぎっくり腰を例にとると、腰からお尻へ、そして最終的には大腿部へとコリが連鎖してきます。一般的には、腰の筋肉に常時必要以上の負荷がかかり、この負荷を分散するために、臀部の筋肉が負荷を受け継ぐようなかたちで機能するわけですが、ここで耐え切れなくなったあたりで、ぎっくり腰を発症してしまうと言われています。スポーツ選手等、日ごろから足腰の筋肉を鍛えている方だと、臀部の筋肉がこってしまっても、次に大腿部で負荷を受け止めるようと筋肉が機能するのですが、そこが連鎖の最終地点で、鍛えている方でも腰を痛めてしまいます。

筋肉がこのように、他の筋肉の負荷を受け止めようとする働きは、筋肉が単体で動いているのではなく、複数の筋肉が連動して運動を形成していることからも想像できます。たとえ大きな負荷がかかってその筋肉が機能不全を起こした場合でも、残った筋肉でかばってくれるという代替機能が働くからこそ、私たちはそう簡単にぎっくり腰に見舞われずに済んでいるわけです。ただ、筋肉の代替機能に甘えすぎて、無理な姿勢を続けていたりすると、他の筋肉でもカバーしきれなくなり、激しい痛みに襲われることになります。

ぎっくり腰を引き起こす負荷の流れ

ぎっくり腰において、はじめに負荷がかかりコリを起こしてしまう筋肉は、側腹筋(外腹斜筋)と腹筋のインナーマッスルでもある内腹斜筋です。側腹筋は斜め方向に働く筋肉で、背骨を曲げさせたり骨盤を引き上げたりする働きをもちます。直腹筋を鍛えている人は多いですが、側腹筋を鍛えている人は少ないので、比較的早く悲鳴を上げてしまう筋肉でもあります。内腹斜筋は側腹筋のさらに内側にあり、側腹筋と斜めに交差するように走っている筋肉です。機能的には側腹筋とほぼ同じ働きをもちますので、内腹斜筋と側腹筋は一括りで捉えて良いでしょう。

側腹筋と内腹斜筋に過負荷がかかると、大殿筋・中殿筋・小殿筋といったお尻の筋肉がカバーしてくれます。ただし、よく運動をしている方やランニングをしている方でなければ、中殿筋や小殿筋はあまり発達していないはずですから、ここのガードが弱くてすぐにぎっくり腰を起こしてしまうケースが現代人では多くなります。

大殿筋・中殿筋・小殿筋の次に負荷を受け止めてカバーしてくれるのが、腸骨、大腿骨から 頚骨まで連なっている腿の筋肉、大腿四頭筋です。

なおすべてのぎっくり腰が、筋肉の機能不全によって起きているとは限らないですが、これらの筋肉が非常に衰えているというなら、腰痛に見舞われる危険性は非常に高いと考えられます。腰痛防止という点では、腰に負担のかからない正しい姿勢をとることがいちばんなのですが、専門家の指導のもとで、筋肉を強化しておくことも腰痛を遠ざける有効手段であることが分かると思います。



ぎっくり腰はまず無理をしないことが肝心

ぎっくり腰は急性の腰痛の総称です。一般的に、無理な姿勢で重い物を持ち上げた時や、急に腰を捻った時などにぎっくり腰に見舞われることがあるわけですが、他にも、長時間のデスクワークの後、椅子から立ち上がろうとしても力が入らず、そのまま立ち上がることができなくなるということもあります。

ぎっくり腰(急性脹痛)をおこすと、「このままずっと起き上がってあるくこともできなくなるのでは?」と思ってしまいますが、絶対安静を2日か3日間続けるとある程度動けるようなります。治りの早い方だと3日目には何とか仕事に復帰出来るようになりますので、あまり深刻にならないことです。

ただし、はじめの3日間にぐらいのなかで無理をしてしまうと、痛みや炎症の引きが遅れるだけでなく、一度治ってもぎっくり腰を繰り返すなど、かえって仕事に支障をきたすことになります。今はよく効く痛み止めもあるので無理する方もなかにはいるようですが、最初にしっかり安静にできることがぎっくり腰(急性腰痛)の再発を防ぐカギとなりますのでご注意ください。


ぎっくり腰になると、とにかく動くと痛いので、安静にしていても寝返りをうつことも我慢してしまいます。この急性腰痛の激痛、動けない痛さの原因は、仙腸関節の損傷、腰椎の損傷、背筋・筋膜の損傷等がおもなものとなっています。

仙骨関節の損傷は、ぎっくり腰でよく言われるところの、お尻のえくぼあたりにあらわれる痛みが特徴です。仙骨関節が痛むと背筋に緊張と痛みが及ぶほか、脚にも痛みやしびれがあらわれるケースもあります。

腰の中心部が痛むというのは、おもに腰椎が損傷を受けているケースで、腰椎にしたがって背筋が緊張しますので、仙骨関節の損傷と同じように下肢にも痛みがあらわれることがあります。

背筋と筋膜の損傷が原因のぎっくり腰は、仙骨関節や腰椎の損傷の合併症と考えられることが多いのですが、炎症・痛みの発端が背筋・筋膜の損傷である場合に、この原因を疑うことになります。

ただしぎっくり腰の原因の多くは、仙骨関節や腰椎がダメージを受けて発症していると考えておくと分かりやすいでしょう。


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