厚生労働省が2008年に発表した国民生活基礎調査で国民が症状があると訴えている症状で腰痛は男性で1位、女性で2位と、患者数がもっとも多い症状の一つです。
原因不明のまま慢性化しやすく腰痛が3ヶ月以上続く慢性腰痛の人が多いのも特徴です。
この慢性腰痛には、心理的な要因が深く関与していると言われています。
腰痛が心因的な問題であるかを簡易的に診断する方法にBS-POP問診があります。
BS-POP問診があります。以下の質問に答えることで判定します。
1)時々、泣きたくなったり、泣いたりしますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも
2)わけもなくいつも惨めで、気持ちが浮かないですか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも
3)いつも緊張して、イライラしていますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも
4)ちょっとしたことがカンにさわって腹が立ちますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも
5)食欲は普通ですか?
A:いいえ
B:時々なくなる
C:普通
6)一日の中では、朝方が一番気分がいいですか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも
7)なんとなく疲れますか?
A:いいえ
B:時々
C:ほとんどいつも
8)いつもと変わりなく仕事ができますか?
A:いいえ
B:時々やれなくなる
C:やれる
9)睡眠に満足できますか?
A:いいえ
B:時々満足できない
C:満足できる
10)痛み以外の理由で寝つきが悪いですか?
A:いいえ
B:時々寝つきが悪い
C:ほとんどいつも
以上、チェックした項目を以下の点数で計算します。
1),2),3),4),7),10)の質問項目は、Aが1点、Bが2点、Cが3点、
5),6),8),9)の質問項目は、Aが3点、Bが2点、Cが1点で計算します。
この合計が15点以上であると、その腰痛は心因性の腰痛である可能性が高くなります。
ストレスの発散をする必要があります。あるいは、専門医で診てもらうことを考えましょう。
尚、このBS-POP問診は患者がセルフチェックできる問診ですが、別途、医師が患者の様子を見て問診するBS-POP問診があります。
・患者が痛みのある患部をどう示すか
・症状や手術について繰り返し質問するか
・治療スタッフに対して、人によって態度が異なるか
などを見るようになっています。