女性の腰痛対策~職場環境編

女性の腰痛対策~職場環境編

男性で腰痛に悩んでいる方も決して少ないのですが、腰痛を実感している方の数は、男女比でみると女性は男性の1.4倍になります。妊娠中はほとんどの女性が腰痛を実感すると言われていますし、生理痛と腰痛を同時に実感されている方も多いかと思います。こうした女性特有の事情から、腰痛に悩んでいる方の数が多くなるのは、自明のことだと言えるかも知れません。

ただし、女性特有の事情を除いたとしても、女性は事務系の仕事を任されることが多いことから長時間のデスクワークに従事している方が多いですし、小売業において店頭に立つ、いわゆる「立ち仕事」に従事している方も女性が多いことから、仕事環境が女性の腰痛の原因となっていることも多いでしょう。

また女性の社会進出が当たり前となった今でも、仕事や人間関係によって女性が受けるストレスは少なくありませんので、ストレスや不規則な生活習慣から腰痛を悪化させていることも考えられます。
ここでは、女性の職場環境からくる腰痛に対してどのように対策していくのが良いか考えてみたいと思います。

長時間のデスクワークに従事されている方

現在は共働き世帯が増加していますので、仕事環境からくる腰痛の原因を無視することは出来ません。一口に仕事と言っても色々な職種がありますので、一律に言うことは出来ませんが、パートタイマーとして働いている方も含めて考えていくと、女性が活躍している方が多い職種は、事務職と接客サービス業になるでしょう。

事務職でも特に長時間のデスクワークが多い方は、腰痛対策をしっかり講じなければなりません。また女性の建築士やインテリアコーディネーターなども、図面作成や打ち合わせ資料作成などで長時間のパソコン作業を強いられる職種ですから、腰痛対策を考える必要があります。

長時間のデスクワークに従事されている方は、まずパソコンの作業は、VDT作業の基本を見直して、姿勢・椅子・机の高さを調整し直します。これが出来た上でのことですが、次に注意していただきたいのは、30分に一度を目安に椅子から立って、ストレッチを行い体幹筋を伸ばしてあげます。職場によっては頻繁に椅子から立てない場合もあるでしょうが、自分の机のそばで軽い腰のストレッチをするぐらいであれば、周りの迷惑にはならないでしょう。
できれば、部署内であらかじめコンセンサスを得ているのがベストでしょうから、ミーティングの際にでも提案してみると良いでしょう。

それと、坐位からの腰椎屈曲と回旋は腰に負担をかける動作ですから、座ったままで、床に落ちた物を拾ったり、後ろのものを取るのはなるべくしないでください。

接客サービス業に従事されている方

接客サービス業に従事されている方も、長時間の立ち仕事となり、腰への負担が大きくなります。ただしデスクワークに比べると、ある程度自由に動くことができますので、腰痛予防策を取りやすいとも言えます。

接客業で売場に立つ方は、同じ位置にずっと立ったままではなく、こまめに店舗内を回遊するようにすることで、腰への負担を軽減できます。たとえ大きく回遊できなくても、数歩歩いてまた戻るといったことは出来ると思います。ずっとレジ周りで立っているとお客様も入店しづらいものですから、小さいお店ほど入店しやすいように動いてみると良いのではないでしょうか。
また品出しの際は、面倒でも腰を落として、中腰の姿勢をとらないことです。中腰は腰への負担を増大させます。

普通の店舗なら、こまめに動いて中腰を避けるだけでも腰痛の予防対策には十分なるでしょうが、テナント以外の路面店や食品売り場で仕事をしている方は、季節に応じてしっかりとした防寒対策が必要です。
ただ、業務中に衣類などで行える防寒対策には限界がありますので、寒い売り場で仕事をしている方は帰宅後にしっかり入浴してください。寒い環境で仕事をしている方は、筋肉が緊張し血行も悪くなりがちですから、その日のうちにリセットしなければ、疲労が溜り腰痛につながりやすいのです。

時間を惜しんでシャワーで済ませている方も多いでしょうが、バスタブにお湯をはって体を芯から温めるようにしてください。