腰椎椎間板ヘルニアの症状改善

腰椎椎間板ヘルニアの症状改善

腰椎椎間板ヘルニアは腰痛のなかでもポピュラーな症状です。腰椎椎間板ヘルニアだと診断されて不安に思うのは、飛び出してしまった髄核は、そのまま戻らなくなり、手術しない限りこの痛みと一生付き合わないといけないのではということです。

いっぽうで腰痛は手術をしないでも、保存療法で軽快するとも言われるわけですが、椎間板ヘルニアのように部位が変性してしまうようなものでは、辛抱強く保存療法を行なっても、根本的な治療にはならないのではないかと思う方がほとんどでしょう。

でも腰痛のような疾患でも人間の自然治癒力によって変性した部位がもとに戻るとしたらどうでしょうか。

早期発見と早期治療こそ症状改善のカギ

じつは、腰椎椎間板ヘルニアのようなケースでも、飛び出した髄核がもとに戻るケースがあります。この事実は椎間板ヘルニアに悩んでいる方にとって、希望の持てる朗報と言えるものではないでしょうか。ただし、発症してから適切な処置を怠って放置してしまうと、軽快に向かうものもそうならなくなる可能性が高まりますし、すでに排泄障害があるなど、極度に腰痛症が悪化しているようなケースでは、手術を選択せざるを得なくなる場合もあります。

早期発見・早期治療は腰痛に限らず大事なことですが、手術だけは避けたいと考えるのなら、整形外科で早く診断を受けることが肝要です。

腰痛の改善と自然治癒力

腰椎椎間板ヘルニアが、保存療法だけで軽快に向かい、飛び出した髄核がそれなりに安定し神経を圧迫するようなことがなくなる理由は、詳しくは解明されていることではないようです。ただし病院で診断される腰痛の半分以上は、手術を前提に考えなければならないような悪いものではなく、6割程度が3ヶ月で通院の必要がなくなる程度まで改善されるという報告もあります。その例に含まれるためには、やはり早期診断が欠かせないのです。

保存療法で良性の椎間板ヘルニアが軽快する理由として考えられるのは、何らかの理由でヘルニア部分の炎症が緩和すること、また痛みに対しての防御反応が自然に育まれ、痛み対して鈍感になること、また背骨が自然に矯正されることで椎間板も安定してくるといったことです。

腰痛症の急性期においては、炎症や痛みを鎮めるために薬物療法を用いますが、急性期の強い痛みが引いたあとは、温熱療法や筋力強化などの理学療法をはじめていき、日常生活の改善なども進められます。この理学療法や日常生活の改善も、体の自然治癒力を高めていくきっかけとなるものと考えられます。

また貪食細胞と言って、外来物を飲み込んでしまう貪食機能を発揮する生体細胞がヘルニアを減少させていると考えるお医者さんもいますので、臨床経験のなかで自然治癒力の力を実感している方はいるのでしょう。

再発を防ぐには自分の腰痛の原因をしっかり認識する

こうして症状が軽快しても、腰椎椎間板ヘルニアが再発するということもあります。比較的短期間のうちに症状が軽快する場合でも、再発する方は少なくありません。そこで症状が改善されても油断をしないで、腰に余計な負担がかからないように注意しなければなりません。

症状の再発をおさえるためには、自分の腰痛症の原因をしっかり認識して、原因となるものを取り除くことが大事です。坐位の姿勢に問題がある方は姿勢の改善を、不規則な生活習慣によって腰の疲労が蓄積しやすいのなら、生活のリズムを見直すことも必要でしょう。あらためたつもりでも、すぐもとに戻ってしまうのが人間です。あきらめずに改善に努めるならば、再発のリスクはかなり軽減されるものです。