ぎっくり腰の原因と予防対策の方法

ぎっくり腰の原因と予防対策の方法

慢性的な腰痛に悩まされていない方でもなる可能性があるのがぎっくり腰です。アメリカでは「魔女の一撃」などとも言われているぎっくり腰は、腰痛に縁がないという方でも、突然見舞われるものですから、はじめての腰に異常にショックを受けるかも知れません。

ぎっくり腰は「急性腰痛症」の通称ですが、症状は個人差があります。よく言われるように、重い物を無理な姿勢で持ち上げた拍子に激痛が走り動けなくなるということもありますが、椅子から立ち上がろうとしたら、腰に力が入らず立てなくなり、無理に立とうとすると強い痛みで身動きがとれなくなるというケースもあります。

何れにしても、前兆らしい症状を自覚しないでぎっくり腰になるものですから、どうやって予防すると良いのか困ってしまいますが、ぎっくり腰になるということは、それ以前に腰への負担がかなりかかっていたことは間違いありません。腰が筋肉疲労を起こしているのに、回復できないままでいたとか、ずっとデスクワークが続いて無理をしていたなど、思いあたることがかならずあるはずです。つまりぎっくり腰は、突然起こる腰痛ではありますが、その原因はずっと潜んでいるということです。

腰に疲労がたまってもいないのに、重い物を持ち上げただけで、急に腰痛で立てなくなるということはあるかも知れませんが、非常に稀なケースです。ということは、腰の疲労をためないように心がけることで、ぎっくり腰を予防することは出来ると言えるでしょう。

腰にかかる負荷は筋肉でガードしている

なお、ここで言う腰の疲労とは「筋肉の疲労」のことです。腰痛は背骨や腰椎が痛んでいるのではと思っている方もいるかも知れませんが、骨の周りを走っている神経が損傷をうけなければ、骨自体のダメージによる痛みはおきません。腰痛の発端は筋肉疲労です。腰にかかる負荷を筋肉が受けることで腰椎は守られているわけですが、筋肉が負荷を受け止められなくなってしまうと、腰椎に負担がかかることになります。

筋肉は腰にとって大事な砦として機能しているわけですから、表層筋の下に深層筋があうように、縦の構造で支えているだけでなく、腰で耐え切れなくなれば今度はお尻の筋肉がカバーするといったかたちで、横の連携でも支えあっています。

また筋肉は強靭であれば良いわけではなく、柔軟でなければなりません。体を冷やしてしまうと血流も悪くなり、筋肉もこわばり伸縮性が失われてしまいます。この状態の筋肉に急激な負荷がかかると、緊張した筋肉が急に縮まって炎症をおこすわけですが、こうして発症するぎっくり腰もあるのです。

ストレッチなどの軽い運動で深層筋を鍛える

こうして見ていくと、ぎっくり腰予防に筋肉の役割が大事だということが分かります。筋肉を強くするにはトレーンングが必要ですが、ぎっくり腰予防に強化すると良いのはまず深層筋(インナーマッスル)です。深層筋を強化するのに、ハードなトレーニングは不要です。ストレッチやウォーキングといった軽い運動がぎっくり腰対策のひとつとなるのです。

もうひとつ、実施しやすいぎっくり腰の予防対策は、しっかりお湯に浸かって入浴することです。残念ながら、シャワー入浴だけでは体の芯まで温まりません。体が温まらないと、疲労がなかなか抜けませんので、知らない間にぎっくり腰になりやすい体になっているということがあります。体をしっかり温めることは、筋肉の緊張を取り除く上でも、血液の循環を良好にする上でも大事なこと。普段、シャワーだけで済ませる機会が多い方は、お湯にしっかり浸かる日を増やすように、習慣を少し変えてみることからはじめてみてください。