腰痛改善の筋肉強化とはインナーマッスルの強化のこと

腰痛改善の筋肉強化とはインナーマッスルの強化のこと

腰痛の改善で、しばしば言及されることに筋肉の強化があります。筋肉強化は確かにあらゆる腰痛に効果のあることだと考えて間違いないのですが、腰痛改善のために強化すべき筋肉はアウターマッスルではなく、インナーマッスルのほうです。たとえば「腰痛のリハビリに腹筋を鍛える」という表現があるとしたら、腹直筋ではなくて内腹斜筋を鍛えるということです。

ただし内腹斜筋は外腹斜筋と連動した深層筋ですから、インナーマッスルに特化して鍛えたとしても結果的にアウターマッスルも鍛えているということは当然あります。ですから、アウターマッスルには、手を入れないということではなく、インナーマッスルに集中し、付随的にアウターマッスルまで鍛えられているというのは良いのです。
ただし腹直筋を鍛えるためのエクササイズは、腰を痛める危険性が高いですから注意しなければなりません。

インナーマッスルには柔軟性も必要

腰の周辺は筋肉の種類が非常に多く、細かく見ていくと約20種類もの表層筋と深層筋で構成されています。これは、それだけ腰は大事な部位だということを証明していると言えます。そのうち深層筋であるインナーマッスルは、腰椎や脊椎を支える重要な役割を果たしていて、あらゆる方向からかかる負荷をガードして腰椎や脊椎を守っているのです。

インナーマッスルに必要なのは強靭さもそうですが、柔軟性も重要な要素です。ぎっくり腰は、緊張によって目一杯硬化したインナーマッスルが、ふとした動作によって壊れてしまった結果です。あらゆる方向から加わる負荷を受け止めるインナーマッスルは、緊張と硬化を繰り返していますので、筋肉が硬化した後に柔軟性を取り戻すことが腰痛を防止するひとつのカギとなります。筋肉を強化するというのは、強靭さとともに柔軟性も育むということになるのです。

インナーマッスルを鍛えるシンプルな方法

インナーマッスルを強化するとか鍛えるというと、ちょっとハードなエクササイズをするのかと思いそうですが、インナーマッスルはアウターマッスルを鍛えるような運動(マシンやダンベルを使う等)によって強化されません。ですから、腰痛予防のリハビリ、エクササイズは、本来ハードなトレーニングとは無縁なものなのです。運動と言うよりストレッチング、バランスボールを使ったエクササイズ等が、整形のリハビリメニューでも中心になります。

一度腰痛で整形外科に通院すると、腰痛の再発防止のために、運動療法などの指導を受ける機会がありますが、こうした指導を受ける経験がなくても、インナーマッスルを鍛えることは可能です。もっともシンプルなインナーマッスルの強化法は歩くことです。つまり散歩の機会を増やすことでもインナーマッスルを鍛えることができるのです。

ちょっと大変かも知れませんが、休日の前の日なら、ひと駅ぶん歩いてみるというのも良いでしょうし、駅ではエスカレーターを使わず、階段を使うと決めて実践するのもインナーマッスルの強化に有効です。

現在取り立てて、酷い腰痛に悩まされていない方でも、長時間のデスクワークの日々を送っている方は、インナーマッスルの悲鳴に耳を傾け、簡単な運動によってコリをほぐしてあげることからはじめてみると良いでしょう。