腰痛の原因を整理してみる

腰痛の原因を整理してみる

腰痛は症状の名前もいろいろありますので、原因もそれに応じて色々あるように思うも知れませんが、それほど複雑なものではありません。何といっても外的な腰への負担が腰痛の原因の根幹であり、それは、激しい運動をしているわけでもなく、普通の日常生活を送っているだけでも否応なくかかってくるものなのです。

腰はお辞儀をするだけでも体重の約3倍もの負担がかかると言われていますので、一時的にせよ、人によっては200kg前後の重さが腰にかかってくることが日に何度もあることになります。デパートの開店時に店頭でお辞儀をしながら、入店客を出迎えるというものがありますが、あのような行為だけでも、腰には相当の負担がかかっているのです。

毎日の負担の積み重ねが腰痛を引き起こしている

また毎日の出勤時に満員電車に乗る方は、周りの人に体が触れないように無理な姿勢で立ち続けて目的の駅で下車するわけですが、これも相当な負担が腰にかかっているはずです。そしてそのまま長時間のデスクワークをこなして一日を終えるという方もいるわけですから、ホワイトカラーの方でも一日のなかで腰にかかる負担はかなりのものであることが容易に想像できます。

特に立ち方にしても座り方にしても、姿勢が悪いと、腰への負荷は更に増大しますので、この先腰痛に悩まされたくなければ、日頃から良い姿勢をキープできるように注意する必要があります。

一時的な強い負荷が加わることで、腰を痛めてしまうこともありますが、現代人の場合は、毎日の負荷の積み重ねによって、腰痛を引き起こしてしまうことのほうが多いと言えるでしょう。

腰痛になるかならないかの違いは筋力の違いでもある

でも同じようなライフスタイルを送っていても、腰痛になる人・ならない人がいるのはなぜでしょう。この違いを分けるのは、まず何といっても姿勢の善し悪しが大きく関わっています。それともうひとつの決定的な違いは腹筋や臀部の筋肉が鍛えられているかどうかです。

筋肉は腰にとって住宅などの耐力壁に相当するものです。建築物の構造体の主要構造体は、骨組みである柱や梁といった垂直材・横架材ですが、人間の体には、梁のような横架材はありませんので、耐力壁に相当する筋肉が柔軟で強靭でなければ、横や斜めからの負荷に耐え切れず、それが骨や神経にいちばん近い深層筋(インナーマッスル)に負荷が及び、ここで耐え切れず悲鳴をあげるとぎっくり腰などを発症してしまうことになります。また腰椎にもその負荷がかかっていけば、神経性の腰痛へと発展していきます。

忙しい人にもおすすめできるインナーマッスルの強化法

長時間のデスクワークを主体に仕事をしている方で、日ごろ運動不足のため、筋力に自信がない方は、歩く機会を増やすことをおすすめします。腰痛予防に有効な筋力強化は、表層筋よりもインナーマッスルのほうが重要です。インナーマッスルを強化するに激しいトレーニングは必要ありません。ストレッチやバランスボールを使ったエクササイズなどもありますが、一番手軽なインナーマッスル強化法はとにかく歩くことです。

東日本大震災以降、足腰の弱さを実感して歩くことの重要性に気づき、一駅分を歩くようにしているという方も増えていますが、こうした取り組みは現代人が腰痛を遠ざけるためにも有効です。ウォーキングは、忙しい方ほど取り組みやすい筋力強化法です。