腰痛と温泉の関係と、日々の入浴の大切さ

腰痛と温泉の関係と、日々の入浴の大切さ

温泉が腰痛改善の因果関係は医学的には証明されていませんが、血行を促進して筋肉のこりをほぐしてくれる効果がある温泉は、腰痛にとって悪いものではないと考えて良いでしょうし、辛い腰痛治療のなかに温泉巡りという楽しみが加わることは喜ばしいことだと言えるのではないでしょうか。

発痛物質を取り除くには、体の芯まで温まることが大事

急性期の腰痛は基本的に冷やして炎症を落ち着かせるようにしますが、痛みが引いてストレッチなどの理学療法を取り入れるような頃になれば、温泉を楽しんでみると良いでしょう。温泉には泉質があって、それぞれに効能が違ってきますが、どの温泉でもその温熱効果によって、疲労していた筋肉のこりや張りがほぐれて、血のめぐりも良くなります。血流が良くなると、不足していた酸素や栄養素が筋肉に運ばれ、また疲労や痛みのもとになっていた発痛物質が血液によって流し減らされていきますので、もとの元気な筋肉へと回復していきます。これだけでも温泉を活用するメリットはあると言えるのではないでしょうか。

漢方でも腰痛改善に、体温を上昇させて血流を良くすることが大事だと言われているわけですが、血のめぐりが良くなるだけで、痛みが改善するというのは、なかなかイメージしにくいものです。でも腰痛などの痛みのもととなるものにはブラジキニンなどの発痛物質があり、血行が良くなると、こうした発痛物質が患部から取り除かれて、痛みを軽減してくれるわけです。

なお痛みを取り除くために重要な血流量は、体温の上昇に起因するのですが、血流に影響する体温は深部体温と言って、内蔵や脳などに近い体の内部が温まっていることで血流量が増大します。腰痛の改善には、体の芯か温まることが大事だということからも、温泉の効能を積極的に活用するべきだと言えるでしょう。

柚子湯で、自宅のお風呂の温熱効果をアップさせる

腰痛改善に体の深部体温を上昇させてくれる温泉が有効なのは分かりますが、いつも温泉に入れるわけではありませんので、自宅でも、より体の芯から温まり、温熱効果が持続するようなお風呂に入れるのが理想です。でもあらためて考える必要はなく、日本古来からある入浴方法を振り返ると、温泉のように体の芯から温まる方法が見つかります。そのひとつが、柚子湯です。じつは柚子の精油成分は体の皮脂と結びつくと体の表面に皮膜をつくり、温まった体温を保持する役目を果たしているようです。

確かに柚子湯に入ると、いつものお風呂より温まる感じがしますが、こうした効果をむかしの日本人は知らぬ間に取り入れていたのでしょう。柚子と同じ効果が同じ柑橘系のみかんでも得られるようですから、自宅のお風呂でより高い温熱効果を試してみたい方は、早速お風呂に浮かべてみてはいかがでしょうか。

体の芯まで温めて深部温度を高めることが、痛みを取り除く上で大事なことが分かりましたが、忙しい毎日を送っていると、お風呂ではなくシャワーで済ませている方が多いと思います。腰痛の治療を行なっている方、腰に疲労が蓄積していると感じている方は、バスタブにお湯をはって、しっかり入浴することをおすすめします。