腰痛になったら安静? それとも体を動かしたほうが良いの?

腰痛になったら安静? それとも体を動かしたほうが良いの?

腰痛になったら、まず安静にすることが大事だと言われます。またいっぽうで安静にしていたら腰痛はさらに悪化するという考え方もあります。この正反対ともとれる考え方にはどういう違いがあるのではないでしょうか。

まずぎっくり腰の経験がある方なら分かるでしょうが、腰痛と思われる急激な痛みやしびれに見舞われると、大抵の方は立つこともままならないはずです。少し動くだけで激痛が走りますので、できるだけ痛みが来ない姿勢で静かに歩くか、這うかといった状態に陥ります。つまり動いたほうが良いと言われても動けないのです。

自力歩行ができず、横になっていても寝返りがうてないというのが腰痛の急性期ですから、この時期は絶対に安静にして無理に動いてはいけません。普通の腰痛なら、2,3日もすればゆっくり歩いてトイレにもいけるようになるのですが、まだまだ油断はできない時期です。少しずつ動きながらも、決して無理をしてはいけません。

一週間もすると次第に寝返りをうつことも無理なくできるぐらいに落ち着いてきますので、そこからは少しずつ、前と同じように動けるように体をならしていきます。少しずつ体操などを取り入れて、もとの体にもどしていくための準備をしていきます。

つまり急性期から少しずつ快方に向かっていく時期は、初期は動くことが出来ませんので必然的に安静ですが、様子をみながら体を動かしていくことで厄介な症状でなければ、自然に治っていきます。

これが急性期の痛みが落ち着いても、慢性的な腰痛が継続する場合もあります。このケースで安静を継続したら良いか、体を動かしたほうが良いか迷うかもしれません。

まず普通なら、動けない時ほど体を動かしたくなるものですから、動ける範囲であれば体を動かしたほうが治りも早くなります。目安としては動ける範囲でこれまでと同じ日常生活の動きをしていくことです。動かいないで活動範囲が狭くなると、体が硬くなり筋力も落ちてしまいます。一週間もずっと安静にしていたら筋力はかなり落ちてしまうでしょう。

また安静にしていると体液の循環も悪化しますので、老廃物や発痛物質も排泄しにくくなり自然治癒力も低下してしまいます。

急性期を除けば、腰痛だからといって、いつまでも安静を続ける必要などありません。多少の痛みがあっても我慢できないものでなければ、日常生活動作の範囲から体を動かすようにしていきましょう。