除痛効果が高く安全な神経ブロック療法

除痛効果が高く安全な神経ブロック療法

腰痛は初期の耐え難い痛みを取り除くことができれば、運動機能の回復を中心とした保存療法に専念していくことができますので、治療全体のなかでも重要な部分と言えます。

もしさまざまな鎮痛治療を施しても、強い痛みが続き日常生活に支障をきたすようだと、保存療法に移行できないまま、手術によって神経圧迫などの痛む原因を取り除くことになります。しかし手術を行なっても、腰痛は再発の可能性がある疾患ですので、できれば手術によらずに一時的にでも痛みを軽減し、通常の生活に戻りながら腰痛をおこしにくい体をづくりなどを行えたほうが良いわけです。
こうしたことからも、腰痛は痛みを取り除くことが重要だということが分かってくると思います。

腰痛の痛みをおさえるには、鎮痛消炎剤などのお薬や坐薬などもありますが、経口薬で痛みが緩和しない場合は、神経ブロック療法が検討されます。また患者の痛みが激痛の部類で、早急に鎮痛する必要があると判断される場合は、早い段階で神経ブロック療法が行なわれます。神経ブロック療法を実施すると、おおよそ7割から8割の患者に高い効果をみせることが分かっています。腰痛治療において神経ブロック療法は、痛みを取り除くための最終手段というよりも、一般的な部類の治療法と認識して良いでしょう。

神経ブロック療法は、細くみていくとかなりの種類にのぼりますが、よく使われているものは数種類に集約され、ほとんどが神経ブロック療法は入院の必要はありません。ただし硬膜外ブロックや神経根ブロックは、治療後に血圧降下の副作用があるので、しばらく安静を保ち経過観察をしてからでなければ帰宅できません。

硬膜外ブロックや神経根ブロックは、神経に対してスレスレの位置に局所麻酔薬と消炎剤を注射投与するもので、高い除痛効果が得られます。効果には個人差があり、一回の薬剤投与で強い初期痛が鎮まる方もいますが、数週間にわたって神経ブロックを継続する場合もあります。いずれにしても除痛効果が高く、安全性が実証されている治療ですから抵抗を持たずに受けてみると良いでしょう。