腰椎椎間板ヘルニアは手術しないでも治せる?

腰椎椎間板ヘルニアは手術しないでも治せる?

腰椎椎間板ヘルニアは腰痛症のなかでも、一般的にもよく知られているものです。また腰椎椎間板ヘルニアは羅患する年齢が意外に若く、20代~40代に多くみられる腰痛であるということも、この腰痛がよく知られている理由のひとつと言えるかも知れません。

椎間板ヘルニアになると、手術しなければきちんと治らないのではと思う方もいると思いますが、決してそんなことはありません。手術に至るケースは施設によっても違ってきますが、半分にも満たないと思われます。腰痛症のほとんどが保存療法と呼ばれる手術に至らない治療法で症状を改善させていくことは知られていることだと思いますが、椎間板ヘルニアに於いてもこれは同じです。
急性期にかなり痛んでも、初期段階での痛みが取り除かれると、特に治療をしないでも自然治癒に向かうこともあります。椎間板ヘルニアと診断されて痛みが強い場合でも焦らず除痛治療に専念することが肝要です。

また椎間板ヘルニアはヘルニアのタイプにもよりますが、自然縮小することが分かっています。具体的には、自然縮小が期待できるヘルニアにでは、おおよそ3ヶ月の保存療法を継続して痛みが引いた後に画像検査を行うと問題とならない程度にまで病変が縮小している例が報告されています。こうした結果が出ていることから、急を要する特殊な例を除くと、最低3ヶ月の保存療法を継続することが有効な治療法と判断されていますので、今後は益々手術にいたる腰椎椎間板ヘルニアは減少していくのではないでしょうか。

また手術の必要性が出た場合でも、患者さんの同意がなければ手術を行うことはありません。たとえば本人が手術が怖いからと躊躇されるような場合も同様です。保存療法を行なって痛みはまだ完全に消失していないが、本人に手術まで行う必要はないだろうと判断した場合も手術に進むことはありません。

手術の判断に関しては、医師との信頼関係も大きく関わってくる部分かと思いますが、どういう理由から手術を行ったほうが良いのかについて十分納得する必要があります。