「ためしてガッテン」で紹介された腰痛と側坐核の関係

「ためしてガッテン」で紹介された腰痛と側坐核の関係

2010年の11月16日に放送された「ためしてガッテン」の『驚異の回復!腰の痛み』は再放送もされているので、腰痛に関心のある方は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
腰痛の原因にストレスが大きく関わっていることは、すでによく知られていることですが、腰痛に関連する情報を見ていくと、日本の場合どういうわけかストレスとの関連に焦点を合わせた情報はあまり多くありません。

でも「ためしてガッテン」のような、専門家による解説で情報の裏付けがとれているプログラムで、腰痛とストレスの関連についてしっかり言及されると、腰痛の原因にストレスが影響していることを信じて良いということが伝わってきます。番組のなかでも触れられていましたが、オーストラリアのビクトリア州では、州がメディアを通じて腰痛とストレスの関連性を解説したそうで、これによって、腰痛患者が減少し、医療費の削減にも貢献したということですから、伝えるべき信頼できる正しい情報を公開することの意味についてあらためて考えさせられます。インターネットがこれほど普及しているのに、情報多さに混乱するばかりで、本来知るべきことを知らされていない(または知ろうとしない)今の環境についても考えさせられますね。

話が横道にそれましたが、「ためしてガッテン」で強調されていたのが、腰痛で悩んでいる患者さんをMRI検査をしてみても、その大半が腰痛の原因として認められるものを見つけることができないということ。また腰痛ではない健康な方の腰を画像検査してみると、ほとんどの方に一定の椎間板変性などは認められるということは、海外で行なわれている腰痛の研究であきらかにされていることです。

ご覧になった方は分かるでしょうが、番組では、腰痛は痛みの原因は、ストレスによって側坐核の機能が低下することにあるという、福島県立医科大学整形外科、紺野愼一教授の発見に焦点をあてて、そのメカニズムを解説していました。

側坐核とは、微小電極を挿入して刺激すると強い快感を覚える、脳の快感中枢(視床下部外側野、中隔核などもそう)のひとつで、側坐核には目的達成行動においてモチベーションを保つという役割も果たしていることも分かってきています。

そして側坐核には、痛みを緩和するオピオイドという物質を分泌するはたらきもあり、心身ともに健康であれば、腰痛の痛みも抑制されるのですが、ストレスがかかると側坐核の機能が阻害されるようで、本来なら緩和される痛みやしびれを強く感じてしまうということです。

番組のなかでは、長年腰痛に苦しんでいた(ほとんど寝たきり状態にあった)奥さんに、旦那さんが、ある日子犬を買い与えてみたところ、子犬の飼育を通じて奥さんの腰痛はみるみる改善されていったとい事実や、旦那さんが帰ってくるまで起きていなければならないと思い込んでいた奥さんが、旦那さんから先に寝て良いと言われたことから、腰痛が改善されたという事実などが紹介されていましたが、腰痛に苦しんでいる多くの方にも、おそらくこうした身近なところに、その原因が隠れているのかもしれません。