腰痛がひどくなるパターンのいろいろ

腰痛がひどくなるパターンのいろいろ

腰痛は実にいろいろな原因でひどくなります。
その中には、よく知られているものから意外なケースまであります。
ここでは、そのような事例をいくつか紹介します。

1)太りすぎ
太りすぎが腰痛の原因であることは良く知られていることですが、どれくらい率で起きやすいかまではあまり知られていないのではないのでしょうか。
30代から50代の男女別の腰痛で治療を受けた人約55,000人をBMI25で区切って調査したところ、BMIが25以下の人は、25以上の人に対して、以下のような率で腰痛の受診率が高い結果となっています。

・男性
30代 約24%
40代 約30%
50代 約19%
・女性
30代 約45%
40代 約25%
50代 約30%

以上のデータは病院で腰痛の診察を受けた人の率で、腰痛があるが病院での受診はしていない人のデータとなっています。

一方、BMIが30以上で運動量が1週間で300キロカロリー以下の人の腰痛発症率は、BMIが25以下で1週間の運動量が600キロカリー以上の人を比較すると、太っていて、かつ運動しない人は腰痛が約2倍多いというデータも報告されています。

2)喫煙
群馬大学医学部の報告によると毎日21本以上たばこを吸う人が、腰痛になるリスクは非喫煙者の1.36倍、1本から20本吸う人に対しては1.29倍となっています。
たばこを吸うことによる腰痛悪化の原因は、血行不良による筋肉の収縮や、同じく血行障害によってコラーゲンが生成されずに椎間板が傷むと考えられています。
1日に吸うたばこの量が10本増えるごとに1.1倍になるという別の研究報告もあります。

3)飲酒
飲酒が腰痛に悪いのは、アルコールによって体内の活性酸素が増加し筋肉など身体に緊張感を与え、血行不良が生じて腰痛を引き起こします。また、内蔵が痛み、その痛みが神経を刺激し、腰痛を感じるとも言われています。
その他の理由として、飲酒によって感覚が鈍くなり、腰に悪い姿勢を続けても酔っているときにはあまり感じないので、悪い姿勢を続けて、酔いが覚めてから無理な姿勢による腰の痛みを感じることでも起こります。

少量であれば、百薬の長と言われるアルコールですから、飲みすぎないようにしましょう。
少量であれば、腰痛にも対する悪い影響は少なくて済みます。
そして、同じ飲むなら、身体をあまり冷さないように焼酎のお湯割などにすることで多少腰痛の可能性を軽減できます。

4)ストレス
ストレスが腰痛と関係があるのは、ストレスによって痛みを脳に伝えるメカニズムに異常が生じ、小さな痛みを強く感じるようになることに原因があると言われています。
特に原因不明の腰痛ではストレスによる腰痛の可能性があります。

福島県立医科大学附属病院では、この問題に対して、整形外科と心身医療科が連携し、身体とストレスを感じる心の両面から腰痛治療を行い原因不明の腰痛に効果を上げています。

5)柔らかすぎるソファ、ベッド
柔らかいクッションのソファやベッドは腰が沈み込んで、腰が丸くなり腰に強い負荷をかけています。立っているときよりは身体全体として疲れないので楽に感じますが、腰には逆に負荷を強くかけることになっています。