腰痛の慢性疼痛にノルスパンテープ

腰痛の慢性疼痛にノルスパンテープ

2011年8月に販売開始されたブプレノルフィンの貼付剤(商品名ノルスパンテープ5mg、同テープ10mg、同テープ20mg)は、適応が「非オピオイド鎮痛薬で治療困難な変形性関節症、腰痛症に伴う慢性疼痛における鎮痛」で、、7日ごとに貼り替えて使用する貼付薬で、医師の処方が必要な薬です。

2004年に行われた慢性疼痛に関する大規模調査では、慢性疼痛の保有者は1700万人も居ると推測され、全人口の13.4%にあたります。
疼痛の箇所は、「腰」が約6割、「膝」が約2割と腰が圧倒的に多くなっています。
腰痛に対しては、緊急性が高くない限り、まず保存療法として薬物療法などが行われますが、従来、第一選択薬として使用されていた非ステロイド性抗炎症薬は痛みが十分に取れない、長期投与で副作用がでるなどの問題がありました。

今回、発売されたブプレノルフィンは、中枢神経系のμオピオイド受容体に作用して鎮痛効果を発揮し、有効かつ安全性の高い製剤として国内外で約30年間使用されてきています。
国内でも、すでに注射製剤と坐剤が臨床で使用されています。そのブプレノルフィンが貼付剤として利用できるようになっています。

注射製剤では、持続的な慢性疼痛に不向きで、今回の貼付剤は慢性疼痛治療に熱望されていた薬です。
海外では、既に30ヵ国で臨床使用実績があるというので、国内発売は遅すぎたと言えます。

ただし、効果の高い薬にどうしても起こり得る副作用が、主なものとして悪心(62.5%)、嘔吐(35.7%)、便秘(33.7%)、傾眠(30.3%)などあります。

8月以前に病院での腰痛薬物療法に効果がないとして、通院をやめた人にとっては、再度、通院して処方を受けて見ても良いかも知れません。