適応症と禁忌症・不適応症

適応症と禁忌症・不適応症

薬や手術、検査、及びマッサージや鍼灸など施術には、身体の症状、病状など対して効果があるまたは、良い(推奨される)場合と効果がない、または悪い(推奨されない)場合があります。
効果がある、または良い(推奨される)場合を「適応症」と言い、効果がない、または悪い(推奨されない)場合を禁忌症または不適応症と言います。

医薬品などの場合、認可する権限を持つ厚生労働省は医薬品を認可する場合、どの疾患の治療に使って良いか、その医薬品の治療用途(適応症、禁忌症)を限定して認可します。
同様に鍼灸、マッサージ、温泉療法などにも適応症、禁忌症・不適応症があります。
例えば、鍼灸に禁忌症としては、急性伝染病、急性虫垂炎、重篤な心疾患、悪性腫瘍、破傷風、丹毒、血友病、壊血病、紫斑病、免疫不全症、肺炎などの高熱が出る疾患、著しい高血圧または著しい低血圧、酩酊、精神異常、その他重篤な状態にある疾患などが上げられます。

医薬品と違って、このような疾患を鍼灸で治そうと思う人はいないでしょう。
しかし、ひどい腰痛時に、悪性腫瘍があって、その療養中にも関わらず腰痛の施術を受けることはあるかもしれません。
この場合、鍼灸による効果によって血行やリンパの流れが良くなるので、血行が良くなることは身体に対してあらゆる面で良い影響を与えますが、悪性腫瘍に関しては、その成長や転移を促進してしまうマイナスの可能性があります。

厳密には、禁忌症と不適応症は異なります。
禁忌症は、悪化、危険が伴う疾患ですが、不適応症は効果がない、または多少の効果はあるが、場合によっては悪化の可能性もある疾患となります。
医薬品などは、適応症と同時に禁忌症も例示され、鍼灸やマッサージ・温泉療法など身体に対して幅広い効果が認められるものには禁忌症・不適応症だけが一般的は例示されます。