低気圧で腰痛がひどくなる?

低気圧で腰痛がひどくなる?

慢性の腰痛や頭痛、関節リウマチなどは雨が降る、降りそうな低気圧の日には痛みが増すという人がたくさんいるようです。
しかし、腰痛に関してはそうであるという報告、そのようなことはないという報告の両方があり、はっきりしていません。

ラットを使った動物実験ではありますが、名古屋大学が気象変更による慢性疼痛のメカニズムと題して、天候と痛みには関係があるという結論の研究報告を行っています。
その研究調査は、気象の変化を気圧の変化であると仮定して、痛みを持っているリウマチの疾患のあるラット、坐骨神経が損傷したラットを用いて、気圧を変化できる実験施設使用して研究が行われています。
上記のラットは、痛みを感じると、それが分かる動作を行うようになっており、痛みを感じないとその動作を行わず、また強い痛みと弱い痛みも識別できるようになっているので痛みの測定が可能になっています。

実験は、天気の良いときの気圧に設定した実験室にラットを入れて、この時、ほとんど感じない痛みを与える刺激、中程度の痛みを感じる刺激、十分に強い痛みを感じる3種類の刺激の与え、その結果を記録し、次に、気圧を下げて全く同じ3種類の刺激を与えます。この刺激は気圧を下げた直後と、30分ほど経過してその気圧に身体が慣れた頃の2回実施され、その時のラットの痛みの程度の変化が測定されました。

その結果、気圧を下げることによって痛みを強く感じるようになり、天候の良い時は、痛みをほとんど感じない刺激ときに、痛みを感じるようになることが分かりました。
更に、この気圧に慣れると、高気圧の時と痛みを感じる程度は同じになったということが分かりました。
この結果から、気圧が低いことが問題なのではなく、低い気圧になるという気圧の変化が痛みに関係があることが分かりました。

自然現象が相手では、残念ながら、対策の取りようがありません。
雨が降りそうな時は、極力、腰に負担のかかる行動を出来るだけ避けるようにすることくらいしかありません。