神経刺激療法の詳細

神経刺激療法の詳細

慢性の腰痛などの特定のひどい痛みがある場合は、その治療に神経刺激療法があります。
この治療法は、疼痛の原因を治癒するのではなく、本来の痛みの信号が脳に届く前に遮断し、別の人為的な信号によって、一種の知覚異常(パレステジア:冷たい物を熱いと感じるなどの錯覚)を引き起こして、痛みが無くなるようにする、痛みを軽減させる治療法です。

一般的には、疼痛のレベルが実施前に比べて50%以上、軽減すると神経刺激療法は成功であるとみなされます。

2008年頃から行われ始めて、注目を集めている治療法で脊髄神経の「痛みを伝える感覚神経」に対して、人為的な信号を流すことで、本来の痛みを伝える信号を人為的な信号に置き換えることで行われます。
結果として、脳は痛みの信号を受け取らないので、「痛みを抑制」することが可能になります。

痛みを伝える神経を破壊して、痛みを遮断する高周波熱凝固法とは異なり、神経そのものを破壊しないので、身体への負担も少なくなります。

ただし、この神経刺激療法は、体内に人為的な信号を流すために、擬似的に生体電流を発生させる大きさが直径で3cmから7㎝の特殊な器具を身体に埋め込む必要があります。
埋め込む前に、効果を確認するための仮手術を行い、効果があることを確認してから行われます。
また、この治療法は、あらゆる疼痛に対して、またすべての人に対して効果があるとは限らないので、事前に病院とよく相談して、仮手術でその効果を確認してから行うということが必要になります。

身体に埋め込んだ機器には電池で動作し、その寿命は2年~5年です。
電池の寿命が切れると、電池交換をするための再手術が必要となります。

健康保険が適用される治療法です。
初期は、神経に埋め込む機器の生体電流を発生させる電極は1本でしたが、最近は患者の痛みの程度に合わせて、複数の電極を活用する他、対象となる症状や痛みの程度にも幅が出てきています。