産後の腰痛

産後の腰痛

骨盤は、妊娠中ホルモンの影響で緩みます。
そして、出産時に狭い骨盤の間を赤ちゃんが通ることにより強い負荷が加わり、骨盤の中でも特に恥骨結合に分離の障害が出る可能性が高くなります。

妊娠中はお腹が大きくなり重心が前方に移動するため、骨盤は前傾し腰は反り返り腹筋が弱くなります。
出産後にはお腹に子供はいないので重心は正常な位置に近づきますが、腹筋が弱ったままなので腰が反り返る傾向は残り、腰椎に負担がかかってしまいます。

また、骨盤後方にある左右2ヶ所の「仙腸関節」は、非常に強い靱帯で支えられていますが、妊娠・出産により関節靭帯は緩くなってしまいます。
そしてここに大きな負荷が加わると、骨盤はバランスを失い腰痛の原因となります。
 
出産後は体重が元に戻るまでには5週間前後、体が妊娠前の状態に回復するまでは約6~8週間といわれています。

体力や筋力が低下している時に、母親は一日に幾度も3キロ前後の赤ちゃんをだっこ・おんぶしなければならず、腕や腰で支える結果、姿勢がアンバランスになり腰痛や肩こり・頭痛の原因となります。

特に何のケアもないまま出産を繰り返すと、この症状が重なり、筋肉や関節靭帯に退行性の変性をもたらします。
ひどい場合には、仙腸関節の骨化が起こる事もあります。

専門家の指示をうけて、ベルトで腰を安定させると腰痛は改善されるでしょう。
また適度な運動をすることや、無理な姿勢で赤ちゃんを抱っこしないように心がけ、骨盤周囲の筋肉のエクササイズを行い、筋力アップを図るようにしましょう。

自宅でできる骨盤体操などもありますが、やはり専門家の指導の下で行う事をお勧めします。
日頃から適度な運動を心がけ、腰椎を守っている腹筋・背筋を強化することが、妊娠中や産後の腰痛を軽くするために重要な事になります。