腰痛とひとくちに行っても、人によって痛みの強さも、痛みの出る状況も異なり、痛み方もさまざまです。
腰痛のタイプとしては
・突然起こった急性の痛み
・いつのまにか始まった慢性の痛み
・動いた時に痛みが強くなる運動時痛
・寝ていても痛い自発痛
と大きく分けられます。
腰椎の加齢変化に伴う腰痛は、通常は、動いた時に痛みが強くなる運動時痛で、ジッとしていても痛い自発痛の場合には、感染や腫瘍などが考えられることもありますので注意が必要です。
また、腰だけが痛いのか、あるいは腰から響くような痛み(放散痛)があるのか、腰以外のところも同時に痛む(関連痛)のかなども腰痛のタイプを分けるポイントとなります。
腰痛のタイプをしっかりと把握しておけば、腰痛で整形外科を受診するときにどんなふうに痛いのかを詳細に医師に伝える事が出来ますので、腰痛の原因を探るポイントにもなります。
急性の痛みか慢性の痛みか
急激に腰痛に襲われた場合、きっかけがあるのであればそれは何であったかを申告することは、医師が診断をする際には非常に重要な情報となります。
慢性的な痛みの場合には、いつごろからどれくらい継続しているのかも重要な情報です。
姿勢や動作で痛みが出現するか
何らかの動作や、姿勢の違いによって痛みの出方が変わるようであれば、それも診断する上で重要な情報です。
腰以外の場所(お尻や脚まで)にも痛みがあるのか
腰以外の場所にも痛みあること、腰痛と連動しての他の痛みの有無も重要です。
腰痛の特徴
・放散痛(別の部分まで痛みが響く)・・・動いたり、ある動作を行うことによって、腰以外の部分までひびく痛みが出現するもので、どこへ痛みが走るのかも診断の際には重要です。
・関連痛(離れた部分にも痛みを感じる)・・・腰以外に痛みが現れるもので、放散痛のように動作には関係なく、腰の痛みと連動するように痛みます。
・運動時痛(動くと痛みがする)・・・動いた時に痛みが生じるもので、ある特定の動作の場合もあれば、身体を動かすだけで痛みが起こるときもあります。
・自発痛(じっとしていても痛む)
何もしないで、ただじっとしていても痛みが起こります。
この場合は痛みの強さも重要で、我慢できないほどの痛みは、緊急を要することもあります。