腰痛に関わる骨格について

腰痛に関わる骨格について

腰痛を引き起こす原因となる骨格には、下記のような骨格があります。

【仙腸関節】

骨盤の骨である仙骨と腸骨の間にある関節であり、周囲の靭帯により強固に連結されています。
仙腸関節は脊椎の根元に位置し、画像検査ではほとんど判らない程度の3~5mmのわずかな動きを有しています。

日常生活の動きに対応できるよう、ビルの免震構造のように根元から脊椎のバランスをとっていると考えています。
中腰での作業や不用意な動作、あるいは繰り返しの負荷で関節に微妙なズレが生じて神経痛症状や腰痛症状が引き起こされると考えられています。

この仙腸関節の治療に特化した治療法が「AKA博田法」と呼ばれる技術で、日本の整形外科医によって開発、現在も国内で治療を受けることが可能です。

【腰仙関節】

腰の骨(腰椎)の一番下の骨(第五腰椎)とその下の仙骨でつくられる関節を腰仙関節といいます。
第五腰椎と仙骨が作る角度によって、腰仙関節にかかる負担が変わってきます。

腰仙関節を痛めて腰痛を訴える患者さんも非常に多いです。仙腸関節とともに注意深く調整する必要がある関節です。

少し極端な説明ですが、第五腰椎から上はグラグラしやすく、仙骨より下はがっちりと安定をしている場所であるため、非常に負荷がかかりやすい構造をしている関節といえます。

第五腰椎は非常に強固なのですが、衝撃を全て吸収するには不十分であり、この関節に負荷が集中してしまう結果、「坐骨神経痛」「腰椎ヘルニア」等の疾患・症状を引き起こしてしまう事もあります。

【股関節】

骨盤と大腿骨を結ぶ関節で足の大腿骨が電球のソケットのように、骨盤の寛骨にはまっています。
そのはまっている部分の関節が股関節です。
この股関節は真上に骨盤があり、真下は大腿骨です。

腰痛を訴える人の中には、股関節に問題がある場合も多くあります。
上からかかる大きな負荷を細い2本の足で、しっかりと受け止めなくてはならず、やはり身体の負担が集中しやすい部位となります。

この股関節に問題が生じ、負荷を吸収しきれなくなった場合は、過負荷は膝関節へと下りていきます。
その結果「変形性膝関節症」「変形性股関節症」といった疾患を引き起こしてしまうのです。

若い人の中にも股関節の動きが良くない人が多いようです。
横座りや足を組んで座る習慣が股関節の歪みを作り、股関節の歪みは骨盤の歪み、ひいては全身の骨格の歪みと関連してきますので、注意が必要です。

【腰椎関節】

脊椎24対のうち、腰の部分にあたる5つの椎骨の総称で、L1-5までの一連の椎骨の集合体となります。
一般的に「腰椎関節」といういい方はせず「腰椎部」とだけ表現することが殆どです。

腰椎椎間関節は腰椎後方の左右に位置し,前方の椎間板の動きを制御しています。
腰を曲げると椎間板を軸にして椎間関節は拡大するため,過大な力が加わると痛みの原因となります.
また、この腰椎部も非常に負担がかかりやすい部位であり、腰痛のみならず、「坐骨神経痛」「腰椎ヘルニア」といった厄介な疾患の原因にもなりやすい部位といえます。