腰痛の原因ともなる筋膜とは

腰痛の原因ともなる筋膜とは

腰痛や神経痛は、筋肉が疲労し硬縮することで神経が圧迫されることが原因の一つと云われています。

筋肉は、何層にもよる「筋膜」(筋上膜、筋周膜、筋内膜)で筋線維が覆われています。
筋膜は、筋線維を束ねて筋肉を構成し腱に移行します。そして骨に合成され骨膜になり、さらにまた違う筋肉に移行して行きます。

つまり、筋膜は体中をクモの巣状のネットワークのようにはり巡り、全身を覆い支えているのです。
筋膜は、網状の白くて薄い伸縮性のある組織で、人の身体を構成している大切な組織なのです。

筋膜は主に
1、コラーゲン繊維・・・柔軟でとても丈夫であるが、伸縮性に欠ける
2、弾性繊維・・・伸縮性に富む
という二つの組織から成り立っています。

筋膜は筋肉の収縮時に併せて収縮を行い、「弾性繊維」が筋肉の収縮に合わせて伸縮し、コラーゲン繊維は弾性繊維に引っ張られる形で引き伸ばされます。
その可動限界地点まで来た時に、コラーゲン繊維が特徴である丈夫さを発揮して筋膜の過剰伸縮を止めています。

つまり、「弾性繊維」「コラーゲン繊維」そのどちらが欠けても正常な機能を発揮できないのが筋膜なのです。

筋膜に異常が生じ縮小すると、当然筋肉にも悪影響を及ぼし腰痛などの原因となってくるのです。

筋膜の縮小は伸縮性の不足しているコラーゲン繊維の癒着(交差結合)が原因で起きるとされています。

コラーゲン繊維の癒着は、ストレス・怪我・手術・姿勢の歪みといった様々な原因から起こり、正常時でも伸縮性の少ないコラーゲン繊維の伸縮性を更に減少させてしまいます。それによって、本来コラーゲン繊維を引っ張る役割を果たす弾性繊維の伸縮に制限を起こすことになります。

その結果、筋膜による制限を受けて、筋肉自身の伸縮性も制限がかかってしまい、筋緊張が高まり、痛みや歪みを生じてしまいます。

筋膜は体の中でネットワークを張り巡らせているため、一か所で起こった筋膜の異常はネットワークにより体中に広がっていく可能性があります。

そのため、筋膜性・筋膜性の症状の場合は、発痛部位だけでなく、その部位に痛みを伝播させている根本的な原因部位を見極める事が重要となってきます。

治療は、症状を引き起こしてしまう「筋膜の伸縮制限」を「筋膜リリース・筋筋膜リリース」によって開放し、筋肉に起こっている諸症状を改善することになります。