腰痛の原因、「腰椎圧迫骨折」

腰痛の原因、「腰椎圧迫骨折」

腰椎圧迫骨折は,ぎっくり腰と同様,外傷により起こる場合があり、軽微な外傷でも腰椎圧迫骨折を起こすことがあります。

整形外科を受診しても初期のレントゲン画像では見逃されることもあり、骨折の診断なくぎっくり腰として治療されたりすることもありますので、腰痛などの痛みが続く場合は注意が必要です。

また、外傷以外でも老化や、栄養のアンバランスで起きる骨粗鬆症により骨が弱くなり、脊柱の椎体が圧迫骨折をしてしまうこともあります。
第11~12胸椎と第1腰椎の胸腰椎移行部に起こることが殆どで、痛みなどの症状があらわれます。

治療が遅れると、後遺症として腰痛や下肢の遅発性麻痺が残ることもあり,初期治療が大切となります。

外傷による軽度の腰椎圧迫骨折の場合は、腰痛のみの症状となります。
すぐ後ろにある脊髄神経を圧迫するほどの骨折でなければ,足のしびれや痛みは出現しません.

しかし、椎体が潰れた状態ですので、潰れた椎体の影響により神経根を圧迫する場合が時々あり、下肢に放散する痛みや痺れがみられ、ヘルニアに似た状況になる場合もあります。

スポーツなどの外傷で、腰痛をきたしたためレントゲンを取って見ても、レントゲン上は特に変形も認められない場合があります。
医師は受傷機転と診察時の所見から,診断を行いますが、確定診断はMRI診断により行います,
 
MRI診断により、圧迫骨折の程度に加え、後方にある脊髄神経への圧迫の有無がわかり、それによって治療法が変わってくる場合もありますので、MRI検査は必須です

腰椎圧迫骨折で手術をおこなうことは極めてまれで、基本的には安静にしてコルセットを使用するなどの保存療法で治療できる病気です。
保存療法中は安静にするためにどうしても運動不足などになり、背中や肩のこりなどの痛みを伴う場合もあります。

個人差はありますが3ヶ月程度で痛みはおさまってきます。
椎体が潰れた状態での骨癒合となりますので、基本的に潰れた椎体が元の形に戻ることはありません。

また、回復後も再発が不安になるので、多くの方は動かない事を選択してしまいます。
動かないで外出する事を避けるようになると、後になって家でも寝たきりになってしまう恐れがあります。

圧迫骨折の最高のリハビリは可能な限り運動をする事です。
動けなかった時に固まってしまった体全体の筋肉をストレッチで柔軟にする事が最善の治療法になります。