腰痛緩和に「経皮的末梢神経電気刺激(TENS)」

腰痛緩和に「経皮的末梢神経電気刺激(TENS)」

痛みを緩和する為に電気療法が用いられます。
電気エネルギーを利用する治療法で、電流、電磁波、電位などが使用されています。

電流を流すと、直接、神経や筋肉などを刺激することができ、血流が改善し、痛みを緩和することができます。電流刺激は、その目的により、治療的電気刺激、経皮的抹消神経電気刺激、機能的電気刺激に分類されます

腰痛の電気治療には、高周波タイプと低周波タイプがあり、「モミモミ感」があるのは低周波の方です。

腰痛を治療するための電気療法に、「経皮的末梢神経電気刺激(TENS)」があります。
経皮的末梢神経電気刺激(TENS)は、痛みの局所、周辺、あるいは支配脊髄神経起始部などに表面電極(微弱の電気パッド)を置き、低周波を通電する電気療法の一種です。

筋肉を強制的に収縮させたり緊張させたりし、痛みなどで硬直した筋肉や血流をよくします。
経皮から電気で末梢神経を刺激して鎮痛させる療法でテンスとも呼ばれます。

MelzackとWallが1965年に門制御理論を提唱して以来脚光を浴びるようになりました。病気の原因を治すというよりは、痛みを緩和する目的で使用される対症療法として位置づけられています。

痛みを和らげるメカニズムには、主にゲートコントロール理論とオピエイト媒介理論の2つが提唱されています。

ゲートコントロール理論とは、痛いところを擦っていると痛みが和らぐのと同じ理屈で、電流により痛みを感じる神経以外の感覚を刺激することで、痛みを一時的に緩和する事ができるというものです。

オピエイト媒介理論は電流を流すことによりエンドルフィンという物質が体内に放出されるというもの、その為に痛みが緩和されるというものです。

エンドルフィンという物質はなどで知られている物質です。長距離を走るマラソン選手が、苦痛の果てに非常に心地よい気持ちを味わうことがあります(ランナーズ・ハイ)。これはエンドルフィンという快楽物質が働いているからです。

エンドルフィンは快楽物質とも呼ばれ、苦痛から私たちの体を守るために働いているのです。

現在は主にオピエイト媒介理論を利用した低周波TENSが一般的になっていて、痛みの緩和に利用されています。

他の治療法では痛みの緩和が得られないときに、一時的な痛みの緩和に使用することが望ましいと考えられます。
経皮的末梢神経電気刺激(TENS)は急性腰痛の治療法としては利用されないようです。