長距離運転を職業としていらっしゃる方は、腰痛に悩まされていることが多いと云われています。
人は、立っている時よりも座っている時の方が、腰への負担は大きいのです。
座り仕事で共通する事が、長時間同じ姿勢でいることで引き起こされる、血行不良や座った姿勢で腰椎にかかる負担です。
これらが腰痛を引き起こす主な原因として考えられており、車の運転は座ったままの姿勢で、しかも両手と両足は運転に使用しているため、体は腰だけで支えられています。
加えて、トラック運転手にはさらに荷物の積み下ろしもあり、これによる腰への負担も腰痛の大きな原因となっていると思われます。
この状態で腰痛を我慢しながら仕事を続けると、症状は改善されるどころか悪化への一途をたどるばかりで、荷物を持つことすらままならないという事になりかねません。
腰痛を予防するには、やはり普段の姿勢を良くすることが最も効果的だと考えられます。
【乗車する際の注意点】
1、腰痛のある方は、腰をひねらないように乗車する
2、横向きで座席の端に腰を掛け、座席に両手をついて腰を浮かせるようにして座る
【正しい運転姿勢】
1、深く座る・・・腰と背中をシートにピッタリとつけて、隙間を開けないようにする
2、座席の位置・・・ブレーキペダルを右足でいっぱいに踏んだ時に、膝が伸びきらないで、少し余裕がある程度に位置を決める
3、座席の背もたれ・・・背中を背もたれにつけて両手でハンドル上部を握った時に、ひじに少し余裕ができる角度に倒す
4、ヘッドレスト・・・耳の中心とヘッドレストの中心が合うように調節する
5、お尻にかかる体重の割合を均等にする・・・左右どちらかに傾いて座ると体重が均等にかからず腰に嫌な負荷がかかります。
【適当な休憩】
腰痛は筋肉疲労が原因で起こることが大半です。
サービスエリアなどでは下りた時に、背伸びやラジオ体操のような簡単な体操やストレッチでもいいので行なって、筋肉のこりをほぐすように心がけて下さい。
以上のような点を意識して、腰痛緩和、防止に努めて下さい。