右側だけに腰痛があると訴える人がいます。
大多数の方は右利きですので、日常生活では右手を酷使することになり、体の右半身には知らず知らずのうちに負担が積み重なってきます。
筋肉なども、疲労や萎縮をしやすくなりますので、こうしたことが作用してこれが右腰痛の原因の一つとなっています。
これは、骨格・骨盤が歪み、それにつれて筋肉も正常な機能が果たせなくなってしまい、バランスよく負担を分散することができなくなるので、特定の箇所に負担がたまるというメカニズムです。
したがって、このような場合には、全身のバランスを整えることで腰痛の症状を改善できます。
また、右側だけでなく、腰の右側もしくは左側だけが痛いといった片側腰痛症状を訴えられることもあります。
そのような場合、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、背骨の歪み、脊柱管狭窄、骨粗鬆症などが原因として考えられます。
これはヘルニアや、脊柱管の狭窄によって、片方の神経が圧迫されているからです。
ヘルニアの場合は髄核が飛び出す方向によって圧迫される神経の場所が異なってきます。
もし片方の腰だけが痛いという症状がある場合には、姿勢・・取り分け座った時の姿勢に気をつけて下さい。
左右どちらかだけに体を傾けない、足を組まない、腰はイスに深くかけるなどを心がけて下さい。
原因が椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄の場合には、放置していると悪化することが考えられます。
左右の腰のどちらかだけが痛いという症状は特に珍しいことでもないのですが、安静を心がけ、なるべく早く専門医の診察を受けるようにして下さい。