腰痛は一昔前までは高齢者に起こる事が多かったのですが、近年になって生活様式の変化などから、若年層にも腰痛を訴える人が多くなっています。
若年層が抱える腰痛の原因で多いのが、椎間板ヘルニアです。
現代社会において若年層に増えている椎間板ヘルニアは着席姿勢が主たる原因といわれています。
着席状態を長時間維持することで、骨や筋肉に負荷がかかり続け、機能低下を起こします。
その機能が低下する状態の積み重ねが椎間板に大きな負担をかけることになります。
長時間のパソコン使用、車の運転など現代社会では欠かせない日常のことで、着席時に
負荷のかかる筋肉は徐々に凝り固まり筋力の低下をまねきます。
筋力が低下すると、脊椎を支える力が弱くなり支えを失う状態になります。
そうなると椎間板にかかる負担も大きくなり、椎間板自体にも疲労が蓄積して椎間板外側の繊維輪が損傷し、中から髄核が出てくるというヘルニア症状にいたります。
腰に負担をかけない座り方、姿勢、健康器具などさまざま紹介されていますが、できるだけ負荷を軽減する具体的な予防法として
・1時間に1度は席を立って全身を伸ばす
・ふだんから出来るだけ歩くことを習慣にする
・シャワーでなく湯船で体を温める
など筋肉に刺激を与え、筋肉をほぐすための努力を心がけてください。
どれもそれほど難しいことではありません。ほんの少しの時間で出来ることです。
自分の体は自分が労わることが何より大切なのです。