骨粗鬆症と腰痛

骨粗鬆症と腰痛

高齢者の方で腰痛があるため整形外科などを受診した時に、医師から「原因は骨粗鬆症ですね。」 といわれた人がいらっしゃるかもわかりません。

この場合、医師の説明のし方が少し不十分だと思います。
厳密には、骨粗鬆症自体は、直接腰痛を起こしません。

骨粗鬆症になると、骨がもろくなり、骨折しやすくなります。
そのために背骨の椎体が、小さな負担(尻もちを付く)だけでも圧迫骨折」(背骨がつぶれる)する場合があります。

そうした時に腰痛を起こすことがありますが、原因はあくまでも圧迫骨折や腰椎の変形による腰痛であって、骨粗鬆症という腰痛ではありません。

人間の骨は、老化や閉経後のホルモンの変化、偏食、不摂生などが原因で、骨に含まれるカルシウムなどの量(骨量もしくは骨塩量)が減少し、骨がもろい状態になってしまうものです。

骨量が減少する現象は、従来、単なる老化かそれとも病気なのかという議論がなされてきましたが、最近では「骨粗鬆症とは、骨量が減少し、そのため骨がもろくなり骨折しやすくなった病態」と定義され、病気としてとらえられるようになりました。 

高齢の女性の場合、閉経と老化の両方の要素がからみあっており、50歳代から増えはじめ、70歳以上では、約半数がこの病気になるといわれています。

しかし、大半の人は症状が現われません。 続発性骨祖鬆症は、副腎皮質ホルモン剤の服用や、慢性関節リウマチなどが原因となることが多く、男性や比較的若い人にもおこります。

高齢者などの腰痛を、「骨粗鬆症のせい」と決めてしまっては、腰痛を改善する可能性をつぶしてしまうことになりかねません。
骨粗鬆症であっても、実際に腰が痛む原因は他のところにあるかもしれないのです。
 
骨粗鬆症による「脊椎圧迫骨折」をおこすと、背中や腰部に痛みが現れます。
また、骨粗鬆症による腰痛はなかなか痛みがとれず、脊柱の圧迫骨折が重なると背が低くなったり丸くなったりします。

前述のように、骨粗鬆症は単なる老化ではなく病気ととらえられています。
従って、未然に防ぐことはできます。

若いうちからカルシュウムを多く含んだ食事をすることや、適度な運動などを心がけていきましょう。
高齢者もカルシュウムの摂取はかかせません。