慢性腰痛症

慢性腰痛症

急性腰痛症と慢性腰痛症とは、原因や症状、治療までも大きく異なります。

慢性腰痛は、いわゆる腰痛症と呼ばれ原因不明のことが多い腰の状態の総称です。

慢性腰痛の場合は、重苦しい痛みが2ヶ月以上続くことが多く、腰の鈍痛、不快感、臀部・下肢痛を伴い、動くことはできても、いつも腰痛に悩まされている状態です。

治療をすれば一時的に痛みが軽くなるのですが、また元通りに戻ってしまうという繰り返しになり、いわゆる「腰痛持ち」になってしまうのです。

原因不明とされていますが、肥満、過労、重労働等をきっかけに起こる事が多いようです。

慢性腰痛が回復しにくいのは、腰が体の要であり腰の役割が非常に多岐にわたっているからだと云えます。

「体を曲げる、ひねる」

5個の椎骨とそのクッションの役割をする椎間板、並びに腰の周辺の筋肉によって、腰の柱を曲げる、ひねるが可能になっています。

「上半身を支える」

腰椎だけではとても重い上半身を支えることはできません。
腰椎は靭帯という強靭な線維で連結されており、 さらにその周囲を腰の筋肉で補強されています。

「姿勢のバランスをとる」

腰の筋肉の働きで姿勢のバランスをとる事が出来ています。
腰の筋肉はお互いに調整をとりながら、常に姿勢のバランスをとっています。
腰椎を立てた状態でも、曲げた状態でも、そのまま姿勢を保つことができるのは、腰部の筋肉の働きなのです。

このように、体の要である腰は、体を動かしつつも支える、体を静止させているときにもバランスをとる、というようにいつも働いているのです。
これらの事からも考えられるように、腰部には常に大きな重圧がかかっているのです。

治療は、まず安静にして、痛みには抗炎症鎮痛剤の使用や、骨盤牽引、温熱療法等ありますが、これらはやはり一時しのぎにすぎないと云えます。

腰痛の原因となっている肥満の解消や、筋肉ストレッチの為の腰痛体操、腹筋、背筋の強化などで、改善を図る事が最も良い治療法であると考えます。

カルシュウムを中心に骨に良いとされる栄養分をバランスよく摂り、骨粗しょう症を予防し、血流を良くして筋肉やその他の組織に十分に栄養が補給できるようにすることも、慢性腰痛の予防法として有効です。