成長期に見られる腰痛の原因

成長期に見られる腰痛の原因

腰痛は成人だけの症状ではなく、成長期の子供たちにもよくある症状です。

成長期の腰痛の原因として、下記のようなことが考えられます。

【タイトネス(筋肉の柔軟性不足)】

殆どは、太ももの裏側にあって、主に膝を曲げるときに使うハムストリングという筋肉が硬くなっている状態です。

成長期に見られるタイトネスの原因は、骨の成長に筋肉の成長がついて行かず、両者の間で長さに差がついてしまうためです。

ハムストリングは下肢から坐骨についていて、緊張すると坐骨が下方に引っ張られる、骨盤が後ろに引っ張られるようになります。

結果として、重要な腰椎の前彎が減少してしまうことから前屈姿勢となり、傍脊柱筋に過度の負担がかかり腰痛を引き起こします。
この腰痛はストレッチで改善できます。

【筋・筋膜性腰痛症】

スポーツに限らず全ての腰痛の原因の中で多いもので、簡単に考えれば疲れが原因です。準備、整理運動不足や運動の強度などにも原因はあり、ほとんどは数日の運動軽減程度で軽快します。

【腰椎分離症】

分離症とは椎間関節の骨の連続性が断たれた状態で、腰椎部分の疲労骨折が原因となっています。

小・中・高校生のスポーツ選手の約一割が腰椎分離症であるともいわれており、練習時間の長さや、スポーツレベルの高さで発症率が高くなります。

ほとんどが第5腰椎に起こります。
腰痛はるものの激痛では無く鈍痛で、下肢痛はみられませんが、特に背中の後屈で痛みが出ます。
この場合、発生初期に腰部の安静が保たれれば、分離部は癒合します。

予防・リハビリとしては、腰椎周辺の諸筋肉のリラクゼーションを目的に、背筋群、ハムストリングスのストレッチングを中心とした、軽い柔軟体操が効果的です。
そして、痛みが治まった後、腰椎を守る腰筋・腹筋の強化を行います。

その他、成長期の腰痛は、椎間板ヘルニアや、脊髄係留症候群という脊髄神経の異常や、馬尾神経に腫瘍(多くは脂肪腫)がある場合にも見られますので、注意して下さい。
多くはMRI検査で判明します。

脊椎に腫瘍が出来ることは比較的まれですが、類骨骨腫と言われるものや、この類似で骨芽細胞腫と呼ばれる良性腫瘍は脊椎に出来ることがあります。
これは10歳以降に多いものです、特に夜間に非常に強い痛みを生じます。
通常のレントゲンでは見つからないことが多く、このような場合には精密検査が必要となります。