痛みの原因を抑える対策

痛みの原因を抑える対策

日常生活の活動を妨げる腰の痛みの起こるしくみについて、国内外で研究が進められています。そこで明らかになったのが、痛みの原因物質である「プロスタグランジン」の存在です。プロスタグランジンとは、私たちの体内で、食品に含まれるリノール酸(不飽和脂肪酸の一種)が酵素の作用を受けて生成される、一種のホルモンの働きをしている物質です。たとえば、血圧の上昇下降、体温の上昇などにも関わっているといわれています。そして、腰のみならず全身のさまざまな痛みの原因となる物質で、体内合成が過剰になると痛みを引き起こすと考えられています。

慢性的な腰痛に悩んでいる人にとって、プロスタグランジンの影響を少なくしたいところですが、それに役立つものが身近にあるのです。それがショウガです。ショウガに含まれるショウガオール、ジンゲロールという成分が、プロスタグランジンが生成されるときに働く酵素を阻害するからです。

ショウガを多く食事に取り入れたいが、冷や奴や刺身、そばの薬味程度しか思い浮かばいという人もいるかもしれません。しかし、甘酢に漬け込んだり、甘辛く煮付けたりすれば保存のきく常備菜として、とてもおいしくいただけます。和洋中のジャンルを問わず惣菜にも飲み物にも幅広く利用することができるので、ぜひ工夫してチャレンジしてみてください。