重いものを持ち上げたり、いきなり運動をするなど、急激な姿勢の変化のはずみで起こる急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」は西洋では「魔女の一撃」とも言われるほど激痛に見舞われることが特徴です。
しかも椅子から立ち上がるなど日常的な動作の中でも起こりうる可能性があるので厄介なものです。
原因は急な動きについて行くことができない筋肉の肉離れや、腰椎捻挫によることが大きいと言われています。
それゆえ痛みが起こってしまった時のために、その対処法をしっかり頭に入れておくことが必要です。
もし自宅で起こったなら背骨にかかる負担を軽減させるためにすぐに横になり、痛みが
治まるのを待ちます。
職場や外出先で起こった場合には、背骨にかかる負担の軽減を意識して、壁や柱に凭れて様子をみてみましょう。
とにかく腰を動かさないことが重要です。
ぎっくり腰は通常2~3日のうちに痛みが軽くなってくるものですが、お尻や足にしびれや感覚のマヒがある場合、また発熱や吐き気などがある場合は他の病気が隠れている可能性も否定できません。
先ずは整形外科を受診して、レントゲン検査などで原因を確定しておくことが必要です。ただし、激しい痛みが残っている場合には無理に外出すると、かえって症状を悪化させることにもなりますので、痛みが軽減するまでは安静にしておきましょう。
安静は急性腰痛(ぎっくり腰)の対処法の鉄則です。