椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアとは、椎間板の中身であるゼリー状の髄核が、外枠の線維輪に起こった亀裂の隙間から押し出された状態をいいます。この押し出された髄核が神経根や馬尾神経を圧迫すると、腰から足にかけて強い痛みが走るようになります。

腰椎にはたくさんの椎間板がありますが、ヘルニアを起こしやすいのは第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板と、第5椎間板と仙骨の間の椎間板です。ここに通っている神経は、坐骨神経となってお尻から太ももの後ろ、さらにふくらはぎへとのびており、このラインに沿った強い神経痛としてあらわれるのが典型です。腰を曲げたり、歩いたりすると痛みが強く走るというように、姿勢や動作によって痛みやしびれ感が増すのが特徴的です。

症状の強さは、ヘルニアが神経を圧迫する程度により変わります。日常生活や仕事にほとんど支障をきたさない程度の軽い痛みから、横になって寝ていてもズキズキして、トイレも這っていくという強い痛みまで、さまざまです。場合によっては、痛みだけでなく足に力が入らない、しびれ感だけでなく感覚が鈍くなる、排尿がうまくできないなど、神経の麻痺があらわれることもあります。

ただし、このような痛みはいつまでも続くものではありません。多くの場合、2~3週間で自然と痛みがやわらぎます。神経への急激な圧迫から起こる急性の炎症が落ち着いてくるからです。神経を圧迫していたヘルニアは、自然に小さくなり、吸収されていきますが、その期間はさまざまで、数ヶ月ですみこともあれば、何年もかかることがあります。

このように、椎間板ヘルニアは、しだいに悪化するタイプの病気ではなく、自然になおる病気なのです。