腰の痛みと「ロコモティブシンドローム」

腰の痛みと「ロコモティブシンドローム」

最近、「ロコモティブシンドローム」という概念が提唱されています。
「ロコモティブ」とは、移動できる能力のことを意味します。
骨や関節、筋肉などの機能が衰え、移動や運動が妨げられ、介護が必要な状態、または必要になる可能性の高い状態のことを総称して、「ロコモティブシンドローム」と呼びます。

腰は月へん(にくづき)に要と書くように、まさに体の要の部位であり、常に体を支え動くときの軸になるため、腰痛がひどくなるとどんな姿勢をとっても痛みを感じ、何かをしようとする意欲さえ失われてしまいます。

腰の仕組みを知り、腰痛症状があるときは勿論、普段から姿勢や動作などを意識しておくことで、腰痛は回避できることが多いのです。

ロコモティブシンドロームの主な原因として「バランス能力の低下」「筋力の低下」「骨粗しょう症」「変形性関節症」「脊柱管狭窄症」があげられます。

要介護や寝たきりになる原因には「脳卒中」や「認知症」などもありますが、約4人に1人は「関節の痛み」や「転倒などによる骨折」など、骨・関節・筋肉といった体を動かす「運動器」の障害が原因であるといわれています。

最近の研究で、運動器の障害はいくつも重なっていることがわかってきており、要介護や寝たきりになることを防ぐためには、これまでとは違う概念で運動器の障害を捉えることが必要になってきています。

ロコモティブシンドロームの症状やその程度は、各々さまざまですが、歩ける距離や場所などよって、おおよその判断ができます。

腰痛やひざの痛みを個別に治療するだけではなく、バランス感覚や筋力など全身を総合的にとらえた対処が重要といえます。

ロコモティブシンドロームの予防や進行防止には、全身の状態に合わせた適度な運動が必要です。

最近は、所謂「ロコモ」予防の為の取り組みが盛んとなってきており、若いうちから意識して対策を講じていく事を提唱しています。

以前「メタボリックシンドローム」という言葉を良く耳にしましたが、概念は同じです。