腰痛で処方される漢方

腰痛で処方される漢方

腰痛で処方される主な漢方薬について紹介します。もちろん体質は人それぞれなので、病状によって異なる場合があります。一般的に腰痛に処方される漢方薬と捉えてください。

【八味地黄丸(はちみじおうがん)】

地黄など8種類の生薬からなり、おもに泌尿器、生殖器、腎臓の機能の改善に効果があり、腰痛、全身倦怠感、口の渇き、冷えなどに効果が期待できます。

【疎経活血湯(そけいかっけっとう】

程々の体力があり、皮膚が黒く、ときに足腰が冷えて痛む人に処方します。血行や水分循環を改善し、痛みを発散する作用があり、腰痛はもちろん、関節痛や神経痛などにも効果があります。

【牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)】

中高年、高齢者で、腰痛のほか、特に尿量減少、夜間尿、むくみなどの症状に効果があります。

【桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)】

体力が弱く、冷えをともなう腰痛、関節痛、筋肉痛、マヒ、しびれ感を改善します。とくに胃弱体質の人に用いられます。

【当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)】

虚弱体質で、胃が弱く、普段から冷えを感じる人に処方されます。腰痛はもちろん、しもやけや冷え性を改善する効果があります。女性に比較的多く用いられます。

【五積散(ごしゃくさん)】

比較的体力があり、冷えや多湿により下腹部痛、腰痛、筋肉・関節痛がおこる人に処方されます。血行をよくし、胃腸の働きを高め、冷えや痛みを解消します。

【芍薬甘草湯(しゃくやくかんそうとう)】

胃腸や胆のう、尿路や子宮などの筋肉を緩め、疝痛と呼ばれる差しこむような痛みをやわらげてくれます。胆石や尿路結石などの疼痛や、筋肉痛、生理痛などの症状の改善に幅広く使われます。ぎっくり腰など筋肉性の急性腰痛にも効果があります。

【苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)】

冷えからくる腰痛に効果が期待できます。体力が低下しており、腰から下半身にかけて冷えがあり、トイレが近い場合などに処方します。

【麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)】

体力があり、発汗傾向がある人の、筋肉痛、疼痛、皮膚の乾燥に用いられます。とくに夏の冷房で冷えすぎたために起きた腰痛には効果が期待できます。

【真武湯(しんぶとう)】

幅広く虚弱体質を改善するために用いられます。冷え、下痢、腹痛、全身倦怠感、めまいなどを伴う腰痛に効果があります。加齢に伴う新陳代謝を向上する作用もあります。