腰痛でコルセットを使うときの注意点

腰痛でコルセットを使うときの注意点

整形外科の腰痛治療で、なかなか治療効果があらわれないと、自分でコルセットを購入し、装着する人がいます。腰痛用のコルセットは、プラスチックや合成繊維などが素材で、腰部にフィットするようにつくられています。コルセットの幅は、15~30センチあり、特に整形外科の治療で使われるものは、骨盤の腸骨から胸までおおう30センチを超えるものもあります。

たしかに、腰痛のときにコルセットやゴムバンドを腰部に巻くと、痛みが軽減されることがあります。例えば、骨折した場合、ギブスをつけて動かさないようにしていると、たとえ骨が折れていても全く痛みません。それと同じで、痛いところをコルセット等で押さえて動かないようにしていると、その間は痛みがやわらぐのです。しかし、コルセットを長期間、装着していると、補強されている筋肉が機能しなくなって筋力が衰えるので、長期間の使用はよくありません。

痛みは、体に異常が起こっていることを知らせる注意信号です。通常の病気治療において、ガンなどの終末医療以外は、痛みの根本原因を突き止めるまで、むやみに痛みを軽減するだけの治療は行なわれません。痛みそのものが、病気の症状を悪化させる場合は例外ですが、痛みだけを抑えてしまうと、病状の根本原因をなおせなくなるおそれがあるからです。

コルセットやゴムバンドを腰部に装着すると、痛みが軽減するので、装着したまま、腰痛の根本的原因を治さずに長期間を過ごす人がいます。これは、やめたほうがいいでしょう。コルセットは、腰痛では痛みをごまかす道具でしかなく、筋力を衰えさせるだけの効果しかありません。

痛みの原因を治さない限り、腰痛の痛みからは解放されることはありません。腰部の痛みをごまかしていると、腰痛の症状が進行する可能性もあります。