腰痛を引き起こす病気【脊椎腫瘍】

腰痛を引き起こす病気【脊椎腫瘍】

腰痛を起こす病気には、脊椎に炎症をおこす病気や、腫瘍、内臓の病気などもあります。それぞれの病気のことについて、簡単に知っておくとよいでしょう。

骨や筋肉などに腫瘍ができるのは比較的珍しいのですが、脊椎や脊髄に腫瘍ができ、それが頑固な腰痛の原因になることもあります。腫瘍には令制と悪性のものがあり、悪性のものはがん、もしくは肉腫といいます。

【脊椎腫瘍】

脊椎にできる腫瘍です。もともと脊椎にできた原発のものと、悪性腫瘍が転移してきたものとに分類されます。脊椎にできる原発の腫瘍は、若い人から年配の人まで幅広く見られます。原発の腫瘍の種類はさまざまですが、頻度としてはあまり多くありません。

一方、脊椎腫瘍では、他の臓器に発生したガンが転移してくるケースが多くみられます。原発巣としては、胃がんや肺がん、乳がん、前立腺がん、甲状腺がん、腎細胞がんなどが多く、とくに30~40歳代の乳がんには注意が必要です。乳がんが発見されたときには、すでに脊椎に転移していることもあります。

脊椎腫瘍の症状は、腫瘍によって骨が破壊されることで脊椎を支えていられなくなるために生じる症状と、腫瘍が脊髄を圧迫するために生じる症状があります。特にがんが転移したときは骨がもろくなり、首や背中、あるいは腰に頑固な痛みが起こります。ときには、夜も眠れないほどの痛みが生じます。

腫瘍が脊髄を圧迫するようになると、手足に痛みやしびれ、歩行障害が起きたり、ひどくなると手足の麻痺、さらには排尿や排便の障害が起こることもあります。もともとがんにかかっていた人にはしつこい腰痛が現れた場合には、注意が必要です。診断は、X線検査やCT、MRIなど画像診断が有効です。

治療は腫瘍によって、手術療法、放射線や科学治療などが行なわれますが、病気が進行して、強い麻痺などが現れたときは、完治は難しくなります。