腰痛を引き起こす病気【脊髄腫瘍】

腰痛を引き起こす病気【脊髄腫瘍】

腰痛を起こす病気には、脊椎に炎症をおこす病気や、腫瘍、内臓の病気などもあります。それぞれの病気のことについて、簡単に知っておくとよいでしょう。

【脊髄腫瘍】

脊髄とその周囲にできる腫瘍で、比較的稀な病気です。もともと脊髄から発生した腫瘍と悪性腫瘍が転移してできたものがあります。

脊髄腫瘍は、発生する場所によって、硬膜の外側にでき、外から脊髄を圧迫する「硬膜外腫瘍」、硬膜の内側と脊髄の間にできて脊髄を直接圧迫する「硬膜内髄外腫瘍」、脊髄の中にできるもの「髄内腫瘍」に分けられます。

硬膜外腫瘍の中で多いのは、がんが転移してきたものです。胃がんや肺がん、乳がん、前立腺がんなどが脊椎に転移しやすいがんです。一方、硬膜内髄外腫瘍や髄内腫瘍は、もともと脊髄を原発とした良性の腫瘍が多くなります。

脊髄腫瘍の症状としては、腰痛や手足のしびれ、感覚異常、痛み、歩行障害などで、腫瘍が大きくなってくると、さらに手足の麻痺、排尿や排便の障害が起こります。腫瘍が良性の場合は比較的ゆっくりと数ヶ月からときには数年かけて進行しますが、悪性だと進行が早くなります。

診断には、造影剤を使用したMRI検査が行われます。その他、CTやX線検査なども行います。治療は、基本的には手術によって腫瘍を取り除きますが、転移がんの場合には、原発巣にもがんが残っているため、完治は難しくなります。