脊柱管狭窄症の理学療法

脊柱管狭窄症の理学療法

脊柱管狭窄症に対する理学療法には以下のものがあります。おもな目的は、温熱や体操、マッサージなどによって筋肉や腱、血管、神経の緊張をほぐし、血流をよくして痛みをやわらげることです。

【物理療法】

ホットパックや超音波、マイクロウェーブ、マッサージなどの人の力、入浴など、物理的な刺激を患部にあてて血流をよくし、神経や靭帯、筋肉の緊張をほぐすことで機能を改善して痛みを軽減させる治療です。腰痛を合併しているケースでは、骨盤牽引を行なうと効果が期待できます。牽引療法は、腰の骨盤の位置にベルトをかけて、足の方向に引っぱることで腰椎の緊張をやわらげます。電動モーターによって牽引しては休む、という作動を10~20分繰り返します。

【装具療法】

症状によってコルセットを着用します。通常、コルセットによって、不安定な腰椎や衰えた腹筋、背筋などの筋力をサポートして痛みを軽減することができます。脊柱管狭窄症の場合は、狭窄を起こしている脊椎の伸展を制限し、後屈したときの痛みをやわらげることが目的です。コルセットを長期間すると、コルセットの締めつける力に頼って筋力が低下するので、医師の指導のもとで使用するようにしましょう。通常は、痛みが強い期間に装着します。

コルセットには、メッシュなどの弾力性のある素材を用いた軟性コルセットと、プラスティックや金属などでつくられた硬性コルセットがあります。腰痛や坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症などに用いられるのは、軟性コルセットです。硬性コルセットは、圧迫骨折や手術後に腰椎を固定するときなどに使われます。

【運動療法】

腰部脊柱管狭窄症は、上半身を前に倒すと、狭くなった脊柱管がゆるむので、痛みがやわらぎます。強い腰痛や下肢痛があるときは、安静にしていることが原則ですが、軽い痛みのときは医師の指導のもとで適切な体操やストレッチを行なうと、脊椎を支えている靭帯や筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減させることができます。