腰痛がともなう子宮内筋腫とは?

腰痛がともなう子宮内筋腫とは?

子宮筋腫とは、「腫」という文字からもわかる通り、子宮にできる良性の腫瘍のことです。筋腫ができる人は10人に1人くらいの割合でいるのですが、初期はほとんど自覚症状がないので、気づいていない人が多いのが現状です。

筋腫が成長すると、おなかにしこりができたり、筋腫がほかの臓器を圧迫して、腹痛や腰痛をひきおこしたりします。もし、膀胱を圧迫するような位置にできて大きくなれば、おしっこが近くなって頻尿になります。

また、子宮の粘膜を押し広げるようにできた場合は、子宮内膜の面積が広くなるため、月経時に経血量が増えて、貧血になる人もいます。月経のときに、多い日のナプキンが2時間ももたなかったり、寝込んでしまったりする場合には、子宮筋腫の可能性が大きくなります。

婦人科や女性外来に行けば、筋腫の有無を超音波検査で調べてくれます。症状が軽ければ外科的な手術はせず、低用量のピルなどで治療していくこともあります。気づかずに進行させないためにも、予防として、年に1回、婦人科検診を受けておくと安心でしょう。

子宮筋腫は筋腫のできる場所で症状が違って、代表的な例として以下のものがあります。

【筋層内筋腫】

子宮の筋肉の層の中に、コブ状の筋肉の塊ができ、大きくなると他の臓器を圧迫することもあります。

(症状)巨大化するとおなかにしこりを感じる。頻尿などが起こる。経血量が増えて、貧血を起こすことがある。

【漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)】

子宮を覆う膜の下にできる筋腫。症状は出にくく、発見が遅れがちになることが多い。茎がある筋腫がねじれると(茎捻転)、おなかに激痛がはしる。

(症状)無症状のことが多い。茎捻転を起こすとおなかに激痛がはしる。

【粘膜下筋腫】

子宮の粘膜にできる筋腫。茎のある筋腫がねじれたり、大きくなった筋腫を胎児のように分娩しようとすると激痛がはしる。

(症状)月経以外の時期に出血がみられる。経血量が増える。茎捻転や筋腫の分娩が起こると、おなかに激痛がはしる。