下腹部や腰に痛みがあるだけでなく、頻尿や尿道の痛み、残尿感、白濁した尿などの症状があったら膀胱炎の可能性があります。中でも頻尿という症状は、わかりやすい診断ポイントです。おしっこの平均回数は1日4~8回で、9回以上ならば頻尿傾向です。
膀胱炎は、膀胱の中に大腸菌などの細菌が繁殖して起こります。尿道から膀胱へと菌がさかのぼって症状が起こります。でも、菌があるからといって全員に発症するわけではありません。ストレスが多くて、疲れたりして、免疫力が下がっているときに起こりやすいのです。特に女性は、尿道、膣、肛門が近くにあり、尿道から膀胱までの距離が男性に比べて短いので、いつでも感染する可能性があります。
膀胱炎で下腹部痛や腰痛が起こるのは、かなり進行した状態です。心あたりがある人は、泌尿器科で診察を受けてください。基本的な検査でわかるので、近所に泌尿器科がなければ、ひとまず内科でも婦人科でも大丈夫だと思います。ほうっておくと腎盂腎炎に進行することもあり危険なので、はやめに治療を行なってください。
【こんな症状があったら膀胱炎の可能性があります】
・下腹部痛または腰痛がある
・おしっこをしたときに尿道が痛む
・おしっこした後も残尿感がある
・1日9回以上おしっこをする
・おしっこが白く濁っている
・おしっこに白いものが浮かぶ
・おしっこの色がおかしい(血尿)