椎間板ヘルニアは症状により治療が違う

椎間板ヘルニアは症状により治療が違う

腰椎椎間板ヘルニアは、ヘルニアが神経根をどのように圧迫しているのか、という形態によって、神経圧排型椎間板ヘルニアと神経根絞扼型椎間板ヘルニアに分類できます。そして、それぞれの治療方針が異なります。

【神経圧排型椎間板ヘルニア(しんけいこんあつぱいがた)】

(特徴)

比較的広い脊柱管に生じたヘルニアです。腰椎を前屈させるとヘルニアが神経根を圧迫死、下肢痛が生じたり、下肢痛が増したりします。これは、座ったときも、中腰になったときも同様な症状が起こります。

(日常の注意点)

前かがみになること、中腰になること、座ること、車の運転、重いものを持ち上げることをできるだけ避けましょう。座るときは、座板や背もたれを使用して、腰椎の前弯を維持するようにします。できるだけ、日常の活動は続けるようにします。

(手術)

保存療法を3ヶ月続けても、症状が改善されなかったり、下肢痛や排尿障害などが進行して日常生活をスムーズに行うことができなくなったときは、医師と相談して手術を検討します。後方ヘルニア切除、前方椎間板切除、経皮的椎間板切除、経皮的レーザー椎間板圧術が行なわれます。

【神経根絞扼型椎間板ヘルニア】

(特徴)

脊柱管狭窄症を併発しているヘルニアです。腰椎を後屈すると、ヘルニアがさらに突出して、神経根がヘルニアと狭窄を起こした脊柱管の椎骨に強く圧迫されるので、下肢痛があらわれたり、下肢痛がさらに増したりします。ヘルニアと脊柱管狭窄を併発しているため、前屈、後屈ともに強く制限されることもあります。歩くと腰部や下肢に痛みを感じたり、間欠跛行が起こるなどの歩行障害があらわれます。

(日常の注意)

神経根圧排型と同じように、前かがみになること、座ること、中腰になること、車の運転、重いものを持ち上げることをできるだけ避けましょう。座るときは、座板や背もたれを使用して、腰椎の前弯状態を維持するようにします。しかし、前屈、後屈、ともに制約されるので、日常生活の活動は制限されます。

(手術)

保存療法を行なっても、症状が改善されなかったり、下肢痛や排尿障害などが進行して日常生活をスムーズに行うことができなくなったときは、医師と相談して手術を検討します。比較的早期に、後方ヘルニア切除をします。