腰に痛みを感じ、下痢や便秘が続く

腰に痛みを感じ、下痢や便秘が続く

腰や背中の下のほうが痛くて、排便に異常があるときは大腸の病気が考えられます。下痢か便秘を伴い、痛みが数週間も続くようなら、大腸の炎症か大腸ガンの可能性もあります。大腸の痛みはジワジワした痛みとか、キュッと締めつけるような疝痛を伴うものが多いようですが、一概には言えないでしょう。

また、胃に疾患がある場合、胃の周辺やみぞおちなど、おなかのほうが痛いと思いがちですが、腰や背中が痛むときもあります。この場合には、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍も考えられます。胃や消化器官のような内臓の痛みというのは、ジワジワした痛みが多いものだといいます。それから食事や排便と関係しているのがポイントです。というのも、消化管はものを食べることで動くし、排便によっても動くわけです。そういう動きによって増幅される痛みですから、空腹時になると痛む場合もありますし、反対に満腹時になって痛む場合もあるのです。

空腹時の痛みは、通常「十二指腸潰瘍」や「食道炎」の場合です。多くの場合、過酸症(酸の出過ぎ)によって起きます。反対に食後、30分から1時間くらい経ってから痛みが起きる場合は、「胃潰瘍」や「胃炎」などが多いようです。病院を訪れるときは、いつ痛みを感じるのかをきちんと話せるようにしておくといいでしょう。まずは消化器内科に行って検査しておくべきでしょう。ガン検診もかねて積極的に胃カメラによる診断を受けると安心です。

食後、とくに脂っぽいものを食べてから、30分から1時間後に、急激に起こる背中の痛みは「胆石」の場合が多いようです。とくに右の季肋部に締めつけるような痛みがやってきます。胆石も腎臓結石もそうですが、医師が狭い管のところに落ちて、キューッ管が痙攣するために生じるいたみですから、突然起きる締めつけるような痛みが特徴なのです。いずれにしても石が通ってしまうと嘘のように治ってしまいます。

「急性胆嚢炎」「胆管炎」は、胆嚢や総胆管のなかでコレステロールおよびビリルビンを主成分に生成された胆石が胆管にはさまって炎症を起こす病気です。発熱や腹痛、黄疸などの症状があらわれます。こうなると急激に黄疸が起き炎症が始まります。

右の季肋部が痛み、右肩に痛みが広がっていくこともあります。これは命取りになるので非常に危険です。熱を伴ったうえに黄疸が出たら、消化器内科もしくは救急病院に行きましょう。