症状【後屈障害型腰痛】

症状【後屈障害型腰痛】

年をとると脊椎、特に、腰椎と腰椎をつないでいる椎間板のクッションの力が衰えるため、体の曲げ伸ばしの動きが制限され、体が硬くなってきます。これは老化による変形性脊椎症ですが、後ろにそらすと腰痛が起こることが特徴的です。このような腰痛を「後屈障害型腰痛」といい、年齢の高い人に多くみられるものです。この腰痛の特徴は、「前屈障害型腰痛」とまさに反対で、後ろにそらすと痛いことです。

軽症の場合には、多少腰を後ろにそらすことができますが、そり返らせると痛みが増します。下肢の痛みやしびれなどを伴うこともあります。発症原因は老化のほかに、疲労や外傷などもあります。

また、激しい運動などによる腰椎分離症や腰椎分離すべり症なども、多くは後屈障害型腰痛です。後屈障害型腰痛には、手術が必要な重症な腰痛症も含まれます。整形外科で検査を受けることをおすすめします。

後屈障害型腰痛になりやすい人は、背骨の老化によって起こることが多いので、壮年以降の高齢者が挙げられます。また、激しいスポーツをする少年にもみられる腰椎分離症も、後屈障害型腰痛のひとつです。

腰椎分離症は、若いころに激しい動きのあるスポーツをしていた人にみられる腰痛です。バレーボールのスパイク、バスケットボールのシュート、テニスのサーブなどで、思いっきり体をそらせる動作がきっかけとなって椎骨の一部が割れてしまう病気です。腰椎分離症を起こしていても、そのときは症状がなく、年をとり、腰痛を起こし、X線検査ではじめてわかることも多いのです。

スポーツを制限し、安静にすれば治りますが、足のしびれや痛みが伴うときは、治療に時間がかかります。腰椎分離すべり症は、後屈障害型腰痛で、これは腰椎分離症で変性が進んで生じ、症状も強くなる傾向があります。