がんと腰痛について

がんと腰痛について

どんな病気にもなりたくないののですが、そのなかでもがんは一番なりたくない病気の代表でしょう。

日本におけるがんの統計は、厚生労働省がインターネットでも公表していて、がんによる死亡者は年々増加しています。しかし、これは高齢者が増えているから、がんも増えているといえます。長生きすればそれだけDNA(遺伝子情報)の複製ミスの頻度が増えるので、がんになる機会が増えるためです。

脊椎にも、がんはやってくることがあります。がんの脊椎転移です。もとのがん(原発巣)は、乳がん、胃がん、大腸がん、肺がんなどさまざまです。がんの治療中に脊椎への転移がわかることもありますし、脊椎への転移が、腰痛という症状であらわれることも珍しいケースではありません。脊椎への転移が見つかった場合、残りの命は半年から一年などと考えますが、実際にはもとのがんの進展の具合でその程度はかわってきます。

脊椎に転移したがんは痛みを引き起こすだけでなく、脊髄などの神経を圧迫することもあり、対麻痺(両足が動かなくなる、下半身麻痺など)や、四肢麻痺(頚椎でおこれば)をおこし、残りの人生の生活の質を著しく低下させます。

脊椎への転移に対する治療はいくつかあります。疼痛については鎮痛剤でもかなり減らせます。もとのがんが、抗がん剤に反応しやすいがんであれば、転移したがんにもよく効き、疼痛もコントロールできることが多いのです。また、放射線の照射はがんの活動を抑制でき疼痛にも効果があります。