腰痛の改善をサポートする為の1つの方法として食事療法があります。
腰痛に効果のある成分で代表的なのはビタミンB1で、ブドウ糖をエネルギーに変える酵素を助ける補酵素として働きます。
ブドウ糖は血液によって全身の細胞に運ばれ、細胞が活動するためのエネルギー源になりますが、ビタミンB1が不足すると、細胞でエネルギーをつくれなくなります。
特に神経細胞にとってはブドウ糖が唯一のエネルギー源であり、ビタミンB1は神経の機能を正常に保つために必要なビタミンなのです。
筋肉を使いすぎで負担をかけると、疲労の原因となる乳酸がたまり、筋肉は緊張し十分な働きが出来なくなってしまいます。
腰椎をサポートしている筋肉の働きが充分でないと、負担が腰椎に集中するようになり腰痛の原因となります。
ビタミンB1は、ビタミンB2、ナイアシンとの相乗効果により乳酸を分解し、筋肉の疲労を回復させる働きをもっています。
ビタミンB1は特に豚肉、小麦胚芽や玄米などの穀類、落花生、大豆、うなぎなどに多く含まれています。
また、ビタミンB1の吸収をより高めるには、こんぶ、わかめ、ねぎ、にんにく、緑黄色野菜などの食品を同時に摂取することも重要になります。(相互作用)
ビタミンB1が不足すると、疲れやすい、疲れが取れない、腰痛、筋肉痛、不眠、記憶力や集中力の低下、眼精疲労、頭、手足のしびれ、自律神経の失調、情緒不安定などの症状があらわれます。
甘いものを過剰に摂取する、清涼飲料水をたくさん飲む、過度の運動をする、などの理由でビタミンB1は多く消費されます。
また、インスタント食品にビタミンB1が少ないことなどもあり、現代ではでビタミンB1はビタミンB群の中でもっとも不足しがちなビタミンといわれています。
欠乏すると腰痛だけでなく、手足のむくみや痺れなども出てきます。
腱反射に異常が起こり、脚気などの症状が出ることもあります。
スポーツをして体が疲れている人、仕事で激務が続いている人、などは特に意識して摂取しなければならない栄養素です。