家庭で治療できる腰痛、病院で治療を受けるべき腰痛

家庭で治療できる腰痛、病院で治療を受けるべき腰痛

ほとんどの腰痛は家庭での治療で治せるといいます。椎間板ヘルニアやぎっくり腰などの激痛である場合でも、まず安静にし、冷温療法や指圧・マッサージをはじめ、その他の療法で緊張した筋肉をやわらげ、血液循環をよくすれば、痛みは軽減してきます。また、ふつうの腰痛の場合は、どんな激痛であっても、いちばん楽な姿勢で安静にしていれば、たいていの痛みはがまんできるものです。しかし、なかにはなんの原因も考えられないのに激痛で耐えられない、どのような姿勢でも痛みが止まらない、というものがあります。

●家庭で治らない腰痛
次のような痛みがあるときは、まず病院で検査を受けるべきです。
①「冷やしても温めても痛くて我慢できない」「痛みが一定しないで、あちこちと痛みが移動する」「治療を受ければ即座に痛みがとれるが、家に帰ればまた急に痛み出す」というような場合は、一応がんを疑い、大きな病院で検査を受けたほうが安心です。
②腰が痛むので安静にしてたら、痛みが脊椎に沿ってだんだん上に移り、肩から首へといく場合があります。このようなときは、脊髄にウイルスが入って麻痺が進行していく脊髄炎を疑ってみることです。進行につれて呼吸ができなくなるとか、ものを言えなくなるなどの症状が出て、悪くすれば命取りになる恐ろしい病気です。
③排便障害を伴う腰痛の場合です。痛みがいっこうに鎮まらずに背中や首にまで及び、足の力が抜けて感覚がなくなってくるようなときも、やはり脊髄炎の症状です。麻痺が直腸や膀胱に及んで排尿障害となったものと考えられますから危険です。

●こんな症状の場合は家庭で治療できる:
①安静にしていれば痛みはやわらぐ:ふつうの腰痛は楽な姿勢で安静にしていれば、痛みがやわらぐものです。
②痛みが移動しない:がんなどの場合は、どんな姿勢をとっても痛みが取れず、痛みが移動します。
③知覚麻痺がない:排便、排尿障害がないときです。
こういった場合でも、決して無理をしないことです。少しでも「おかしい」と思うようなときは、必ず早めに専門医の診察を受けるようにしてください。

一度腰痛が起きると、必ずまた起こります。そのことを肝に銘じ、腰痛になった原因は何か、を十分に認識して二度と腰痛にならないように日常生活上の注意を守ること、そして病院や治療院で治療を受けようとすることより、自分自身で治す決意をし、実行すること、この2点が何よりも大切になってきます。