心因性の腰痛

心因性の腰痛

レントゲンや、MRIでは骨盤の歪みも、腰椎の異常も全く見当たらない、体重は標準で肥満もないし、痩せすぎでもない、筋肉にコリがあるとも思えない・・なのに腰痛を感じている。
このような腰痛は、心因性腰痛といって、ストレスが原因で腰痛を生じている可能性が大です。まさに心因性の腰痛はまさしく現代病といえるかもわかりません。

人間は「心」と「身」のバランスが取れて初めて健康体と呼べる身体になります。
多くの腰痛症状は「心」は正常なのですが「身」にかかった過負荷が原因となって、腰痛症状を起こす疾患を引き起こすのです。

しかし、逆に「身」は健全なのだけど「心」の方に問題を抱えていることがあり、それが原因で腰痛を感じることがあるのです。

「心」の問題が原因の場合、身体に整形外科的な異常は全く見られません。
その為、整形外科的には対処がむずかしく、実際に医師からも「これ以上何もしてあげられない」と言われてしまう患者さんが多いと聞きます。

心因性の腰痛については患者は自身の「心の中に原因がある」という事実を受け止め、自分自身と向き合う事が必須となります。

一般にはパソコンなどの導入によるデスクワークが原因とされる腰痛疾患は全てが現代病とされていますが、特にこの心因性の腰痛に関してはその中でも際立って「現代ならでは」という事ができます。

激しい競争社会の中で生まれる人間関係、生活環境といった外的要因から持ち込まれる過剰なストレスは、我々人間の自律神経に大きく影響を与えています。

ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが崩れてしまいます。
つまり、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなると血流も悪くなることから、腰痛をという症状を発症してしまうのです。

精神的に不安定ではリラックスができなくなり筋肉の緊張状態が続いてしまいます。これも腰の痛みの原因となります。

要するに、精神疾患の結果がたまたま「腰痛」という形で現れたということなので、
原因は身体ではなく心の奥にあるのです。また、神経症やヒステリーなどを抱えている
場合にも腰痛が起こりやすくなります。

このような心因性の腰痛の場合、検査をしても異常が見当たらないことが多く、そもそも
原因の特定が困難という問題点もあります。
この事が症状を慢性化しやすく、治療を困難でにしています。

まず原因となっているストレスや神経症、ヒステリーを改善・解消しないことには腰痛を治すことはできません。

現代社会はストレス社会とも言われ、最近では若い世代、とくに女性の間で心因性の腰痛を抱えるケースが増えていると言われています。

予防・改善にはストレスの解消が欠かせません。
そのためには没頭できる趣味を見つけること、1日の終わりにリラックスタイムを設けることなど、先ずはストレス対策が必要です。

ストレスで腰痛になり、 体調不調に陥ってますます落ち込んでしまう…そんな悪循環に陥らないためにも、日常生活のメンタルケアが重要になってくるでしょう。